概要

◆「臨床アロマセラピー」を知っていますか?
アロマセラピーは植物の香りやアロママッサージによるリラクセーションだけではなく、患者様が抱える苦痛を緩和するために実践されている補完代替療法のひとつです。精神科、緩和ケア科、リハビリテーション科、訪問看護など、幅広い領域で実践可能な援助法であり、患者様の心身のケアに役立てていける欧米では最もポピュラーな補完代替療法です。
しかし一般的なアロマ知識だけで患者様へ提供していくことは、心配も伴います。研修会では、講師の相原由花から、アロマセラピーの正しい知識と、安全に用いるためのアロマハンドマッサージ実技演習も含め、心身へはたらきかけていくメカニズムや、安全な精油の用い方など、臨床アロマセラピーの入門～基礎までを、しっかりお伝えします。また、セルフケアの方法も学び、ご自身も元気になりましょう!「眠れない」「気持ちが落ち着かない」「落ち込む」などといった様々な訴えに対して、『触れること』『香り』を使ってスキルを高めてみませんか?

◆講義内容　ハンドマッサージ実習あり!
臨床で使用する精油・すぐに使えるハンドマッサージ実習あり!
1.なぜ医療者がアロマセラピーを学ぶ必要があるのか
　①求められるもの
　②臨床アロマセラピーの現場
２．ホリスティックナーシングとは
３．精油について
　①精油の性質
　②植物が精油を持つ理由
　③精油の特徴
　④精油の抽出方法
　⑤精油の選び方と保存の仕方
　⑥精油の吸収経路
４．症例から見るアロマセラピーの必要性
　　(不眠・抑うつ・摂食障害・思春期など)
５．ハンドマッサージの実技

セミナー概要

セミナー概要2

◆各診療科での導入事例・患者様の声
訪問看護、精神科、緩和ケア科、リハビリテーション科、整形外科、大学病院、ICU、不妊症専門クリニック、心療内科、高齢者施設などで患者様のために用いられている事例をお伝えします。患者様や家族の安楽・安寧のために活用するアロマセラピーは、患者様の心身にどのような変化をもたらしていくのかをケースを通して学んでみましょう。
エピソードとともに、ご自身のこれまでの看護・ケアを振り返ってみませんか?

◆これからの医療が変わる
日本の医療制度には現在様々な課題が生じています。
少子高齢化、医療費の増大などが大きな問題として存在し、「治す」医療から、「支え合う」医療への変換の中で、治すことだけがゴールにならない時代を迎えつつあります。そのような中で臨床アロマセラピスト?がどのような役割を果たしていけるのかということを様々な切り口からお示しいたします。

臨床アロマセラピスト?(看護師)
相原由花
日本の臨床アロマセラピーにおける第一人者。補完代替療法としてのアロマセラピーの有効性について研究・実践をし、看護師や介護士、企業や地域の方を対象に、全国にて講演。

またホリスティックケアプロフェッショナルスクールを設立し、臨床アロマセラピスト?の育成に従事。

大手流通小売業の人事部で勤務していた経験もあり、他では聞けない臨床でのエピソードはもちろん、社員のストレスケアに関する経験も豊富。現在は大学院に所属し、看護としてのアロマセラピーの有効性や、看護教育モデルを研究。

兵庫県立大学大学院看護研究科博士後期課程治療看護学専攻
関西医科大学心療内科学講座研究員
英国ITEC認定アロマセラピスト
神戸市看護大学大学院がん看護学修士
日本アロマセラピー学会理事
日本統合医療学会理事
日本臨床アロマセラピスト協会理事
日本ホリスティックナーシング研究会役員
エビデンスに基づく統合医療研究会理事
日本心身医学会代議員
日本心療内科学会会員
日本緩和医療学会会員
日本サイコオンコロジー学会会員
American Holistic Nurses Association membership

講師