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口紅の「うるおい」向上のための処方設計

~ゲル化/ブリードアウト/持続性/ツヤ/物性制御~

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開催日 2019年1月30日 開始:12:30 | 終了:16:00 | 開場:12:00
会場 江東区産業会館 第1会議室
東京都江東区東陽4-5-18[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 花王(株) 田村 英子氏
定員 30名
主催 株式会社R&D支援センター
受講備考
関連資料

概要

古くから赤い唇は女性の美の象徴とみなされ、口紅で色を塗ったりピアスで穴を開けるなどして修飾を施されてきた。メイクはトレンドがあり、口元にあまりフォーカスしない時代もあったが、口紅はいまだにメイクにおいて重要なアイテムである。また、口唇は皮膚と粘膜の移行部で、粘膜的な要素を有しており、構造的にも荒れやすく乾燥しやすい部位である。さらに飲食や会話等、外部刺激を受けやすい部位でもある。従って、口紅を設計するにあたっては、そのような口唇の特徴を知る必要がある。
本セミナーでは、口唇の特徴、口紅の処方設計においての基本的な骨格を説明し、消費者が求めている性能、その2大性能が、「持続とうるおい」であるが、それぞれについて実際の例を挙げて説明する。また「うるおい」に関しては、唇特有の動作である「唇をすり合わせた時の感触」に着目して開発した事例を紹介する。このユニークな性能はあるレオロジー物性と関連しており、レオロジーについても分かりやすく解説する。難しいと思いがちなレオロジーであるが、レオロジーを用いるとこんなユニークなことが分かるということを感じて頂ければと思う。

プログラム


  1.  1.口唇(こうしん)の特徴
      1-1 口唇の構造的な特徴、肌との違い

     2. 消費者のニーズ(口紅に求められる性能)

     3.口紅とは?
      3-1 口紅の骨格、口紅の原料等
      3-2 オイルワックスゲルについて
      3-3 口紅の処方設計の基本的な考え方(発色・使用感・仕上がりへの影響)

     4.口紅の持続技術
      4-1 水分ゲル化、ブリードアウト等

     5.口紅のうるおい技術
      5-1 保湿剤、水分閉塞性、ツヤ等

     6.うるおい感触という新しいアプローチ
      6-1 唇をすり合わせた時の感触に着目
      6-2 レオロジー物性との相関

     7.レオロジーとは
      7-1 レオロジーでどういうことが分かるか?
      7-2 簡単なレオロジー測定方法
      7-3 レオロジーの測定例

     【質疑応答・名刺交換】

受講されることで得られる効果

  • 口唇と肌との構造的違い
    口紅の処方設計
    口紅に求められる性能と、その性能upの手法
    口紅の感触とレオロジー
    レオロジーの基本

講師

  • 花王(株)
    メイクアップ研究所 上席主任研究員
    田村 英子氏

    ≪専門≫
    高分子レオロジー・有機化学
    ≪略歴≫
    1995年 九州大学理学研究科化学専攻 修士課程修了。花王(株)入社、和歌山素材研究所配属。有機ファイン・新規開発の研究室で新規の素材開発に携わる。
    1998年 同社 化粧品研究所に異動(東京)。以来、ポイントメイク(主に口紅)の技術開発・商品開発に携わる。
    2009年 大阪大学理学研究科高分子科学専攻 博士後期課程入学。
    2012年 博士(理学)学位取得。
    2015年 日本レオロジー学会技術賞受賞「レオロジー手法を用いた口紅塗膜の感触制御と液状口紅の製品化」
    2016年 研究所が小田原地区へ異動。現在に至る。
    ≪学会活動≫
    (社)日本レオロジー学会 代表委員

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