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粉体の固結の機構・因子・評価・対策

~どのような固結対策をとるべきか~

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開催日 2019年7月29日 開始:10:30 | 終了:16:30
会場 商工情報センター(カメリアプラザ) 9F 会議室
東京都江東区亀戸2-19-1 [地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 (株)新造粒技術研究所 代表取締役 技術士(化学)、博士(工学)  西井和夫 氏
定員 30名
主催 株式会社R&D支援センター
受講備考 ■ 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ・1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。

■ 学生価格は、教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。
関連資料

概要

固体塊を砕いたり,溶液を乾燥したりしてわざわざ乾燥粉体にするのは取扱上,使用上,都合のよいことがあるからである.例えば,溶かしやすく,分けやすく,運びやすく,混ぜやすくなる.同時に都合の悪いこともでてくる.例えば,嵩高くなり,飛散しやすくなり,付着・凝集しやすくなる.さらに凝集したものが固まり,岩おこしのような団塊になることもある.この団塊となる現象は,固結および/または焼結と呼ばれる.固結は主に温度や湿度の変動が原因で起る.焼結は主に融点近くの温度での加熱が原因で起り,固結の一部とも言える.制御された固結は造粒・乾燥技術,管理された焼結は粉末冶金技術であり,どちらも広い産業分野で利用されているが,自然に起る固結・焼結の機構は複雑で明確でないことが多い.固結対策を講じるにはまず,原因を特定することが第一である。これにより対策を検討できる。しかし,粉体のトラブルを扱う成書において固結は必ず取り上げられる項目であるが,その内容は簡単な説明のみで,具体的な対策のための資料にはならないことが多い.そこで本セミナーにおいては近年、多く発表されている糖類などの固結に関する研究論文,および固結に関する公開特許をベースとして固結の機構、因子、評価、対策について解説する。

プログラム

  1.  1.なぜ粉体は固結するのか?
      1.1 水による固結
       1.1.1 凝縮/溶解/蒸発の繰返しによる固結
       1.1.2 ガラス転移による固結
       1.1.3 水和反応による固結
      1.2 熱による固結
       1.2.1 溶融/固化による固結
       1.2.2 ガラス転移による固結
       1.2.3 化学反応による固結
       1.2.4 熱分解による固結
     2.どのような因子が関係しているのか?
      2.1 粉体特性の影響
       2.1.1 形状の影響
       2.1.2 充填率の影響
       2.1.3 含水量の影響
       2.1.4 大きさの影響
       2.1.5 配合(高吸湿性粉体,低融点物質,アモルファスなど)の影響
      2.2 環境条件の影響
       2.2.1 温度の影響
       2.2.2 湿度の影響
       2.2.3 粉体圧の影響
       2.2.4 保存時間の影響
       2.2.5 繰返しの影響
     3.どのように固結性を評価するのか?
      3.1 粉体特性の評価
       3.1.1平衡水分測定,水蒸気吸着等温線のモデル化
       3.1.2 臨界相対湿度,エルダの仮説とは?
       3.1.3 ガラス転移温度の測定,アモルファス含有量の推定
       3.1.4 スティッキポイント温度とは?
      3.2 固結度合の評価
       3.2.1 一軸圧縮強度の測定
       3.2.2 解砕度の測定
       3.2.3 貫入度の測定
     4.どうすれば固結は防げるのか?, 特許には?
      4.1 原料の対策
       4.1.1 粉体特性を改善する
         (粒子形状,粒子大きさ,含水量,アモルファス量、配合など)
       4.1.2 粒子特性を改善する
         (被覆する,予め固結させるなど)
       4.1.3 他の材料を添加する
         (微粒子,保水剤,界面活性剤,低平衡水分材料、高ガラス転移温度材料など)
      4.2 装置・構造の対策
       4.2.1 滞留しない構造とする
       4.2.2 維持管理が容易な構造とする
       4.2.3 シール性のよい構造とする
      4.3 運転・操作条件の対策
       4.3.1 高温原料の貯蔵,包装は冷却後にする
       4.3.2 反応原料の貯蔵,包装は反応完了後にする
       4.3.3 温度差のある原料を混合しない
      4.4 保存条件の対策
       4.4.1 適当な包装材で外気を遮断する
       4.4.2 貯蔵粒子を定期的に再配列させる
       4.4.3 貯蔵粒子に乾燥空気を送る
       4.4.4 過剰な粉体圧を加えない

講師

  • (株)新造粒技術研究所 代表取締役 技術士(化学)、博士(工学) 
    西井和夫 氏

    【ご専門】 粉体工学、流動層工学

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