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原薬を変更する際の留意点と同等性評価のポイント

~規格に設定すべき不純物と同等性評価とは~

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開催日 2019年7月31日 開始:10:30 | 終了:16:30
会場 江東区文化センター 3F 第2研修室
東京都江東区東陽4-11-3[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 医薬研究開発コンサルテイング 代表取締役 理学博士  橋本 光紀 氏
定員 30名
主催 株式会社R&D支援センター
受講備考 ■ 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ・1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。

■ 学生価格は、教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。
関連資料

概要

グローバル化の時代、医薬品の輸出入も世界を舞台に行う時代となった。コスト削減と安定供給を求めて安価で高品質な原薬を如何に入手できるか、又は委受託製造してもらえるかはIT化の時代、動きの速い中で企業にとっては極めて重大な関心事である。しかしながら、医薬品であることより規制当局の厳しい監視があり、要件を満たさなければせっかく入手した安価な原薬も製品としての流通は不可能となり企業にとって利益はもとより信用まで無くすことになりかねない。昨今、品質問題が他企業とはいえ多くみられる日本企業の国際評価の下落は由々しきことである。これらの問題を起こさないために如何に対処すべきか、そのポイントと留意点について解説する。

プログラム

  1.  1.原薬の変更とは
      a) 原薬変更の原因と目的
      b) 原薬調達ルート
      c) 改正薬事法のポイント
     2.原薬変更時の問題点とは:GMP上の留意点
      a) 原薬変更の時期
      b) 医薬品開発ステージの流れ:先発品とジェネリック医薬品
      c) POCとは
      d) 原薬のGMP管理
      e) GMPとは
      f) GMPの主要な項目と目的:GMP3原則
      g) 経営者の責任と従業員の責任、GXPとGDPについて
      h) ICHとは:ICHの歴史とICHQ9,Q10,Q11について
      i) PIC/Sについて
      j) PIC/Sへの加盟と動向
      k) サイトマスターファイル
      l) PIC/S GMPガイドライン
     3.製造設備の変更と同等性評価
      a) 原材料変更を含む製造方法の変更と同等性
      b) 製造場所変更に伴う同等性
       -自社内での変更
       -委託先への変更
      c) 製造スケールの変更と同等性:DQ,IQ,OQ,PQとバリデーション
      d) 工程試験を含む分析方法変更に伴う同等性評価
      e) スケールアップの問題点:プロセスパラメータと重要パラメータの特定
      f) 医薬品製造方法の確立と許容範囲の決め方
     4.購入先の変更と留意点:購入先GMP対応とチェックポイント
     5.委託先の変更と留意点
      a) 受託製造企業の課題:委受託のメリットとデメリット
      b) 改正薬事法とアウトソーシング
      c) 効率的なアウトソーシングとは
      d) CMCとは:CTDについて、Module3の取扱い
      e) 委受託のコンセプト
      f) アウトソーシングの将来
      g) 技術移管のポイント
      h) アウトソーシング時の委託先の監査
     6.同等性評価の留意点と問題点
     7.同等性評価のポイント
      a) 同等性評価とは
      b) 同等性評価のポイント
      c) 不純物とは
      d) 不純物の検出と対策:不純物プロファイルとは
      e) 不純物の取り扱い方:規格に設定すべき不純物と同等性評価
      f) 不純物プロファイルの確立手順
      g) 遺伝毒性(変異原性) 不純物
      h) 残留溶媒:クラスI,II,IIIの選択
      i) 結晶多形:結晶多形の要因と原薬への影響
      -結晶多形とは
      -結晶多形の要因
      -結晶多形の影響
      -結晶多形の原薬への影響
      -原薬及び製剤における結晶多形の判定基準の設定の必要性の検討
      -結晶多形の例
      -結晶多形の特許と訴訟
      -分析法の選定と留意点
     8.GMP対応の品質保証体制の在り方:出荷をスムースに行うために
      a) GMP対応の品質保証体制のあり方
      b) 品質部門の責任
      c) QAと医薬品製造管理者:GMPとGQP
      d) データ保存とデ^タインテグリティ
     9.当局への対応:重要度に応じた対応の仕方
      a) 変更のランク付と処理の仕方
      b) 変更管理と対応策:日米EUの場合
      c) 変更管理フロー図
      d) 教育訓練の留意点
      e) 教育訓練の手順書の作成
      f) 逸脱処理対処法
      g) 苦情処理と対応策:社内ルールの明確化
     10.原薬輸入のリスクと回避策
      a) 原薬輸入手続き
      b) GMP適合性調査における留意点:GMP適合性調査実施の流れと添付資料
      c) GMP適合性調査における指摘・指導事項
      d) 納期:遵守のポイント
      e) コスト:真の経済性とは
      f) 偽造医薬品被害:GDPの必要性
      g) 医療上必要な薬
     11.ジェネリック医薬品の生物学的同等性試験
     12.安全な医薬品であるために:副作用と薬害事例
      a) 医薬品と品質
      b) 薬害の教訓と薬事規制
     13.新薬開発と製薬業界の動向
     14.まとめ

講師

  • 医薬研究開発コンサルテイング 代表取締役 理学博士 
    橋本 光紀 氏

    【ご専門】
     有機合成、プロセス化学、GMP関係、製薬企業の動向、実験ノート

    【ご略歴】
     1966年3月 九州大学薬学部修士課程修了
     1966年4月 三共株式会社生産技術研究所入社
     1970~1973年 東京工業大学向山光昭教授へ国内留学 理学博士号取得
     1976~1977年 M.I.T. Prof.Hecht研へPost Doctorとして海外留学
     1977~1978年 U.C.I. Prof.Overman研へPost Doctorとして海外留学
     1989年 国際開発部
     1992~1997年 Sankyo Pharma GmbH(ドイツ、ミュンヘン)研究開発担当責任者として勤務
     2002~2006年 三共化成工業株式会社研究開発担当常務
     2006年6月 退任
     2006年10月 医薬研究開発コンサルテイング設立
     2010年12月 創薬パートナーズを8名で立ち上げ 現在に至る

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