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臨床試験QMS構築のためのファーストステップ

~ SOP見直しのポイント / リスクベーストアプローチ / Oversight ~

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開催日 2019年9月24日 開始:10:30 | 終了:16:00
会場 江東区産業会館 第2会議室
東京都江東区東陽4-5-18[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 オフィスアンテレ薬剤師行政書士事務所 代表  新見智広 氏
定員 30名
主催 株式会社R&D支援センター
受講備考 ■ 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ・1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。

■ 学生価格は、教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。
関連資料

概要

ICH-E6(R2)では、臨床試験の品質を確保するために品質マネジメントシステム(QMS)の構築及び運用が要求されます。また、リスクベーストアプローチの概念が導入され、臨床試験のプロセスやデータに影響を与えるリスクを、システム(体制)やスタディレベルで考慮することが求められことになります。
ICH-GCPに新しく取り入れられることになったこれらの概念は、製品やサービスの品質マネジメントのグローバルスタンダード(国際標準)であるISO9001として、既に世界中に広く普及し、確立している考え方です。そして、日本の臨床試験の現場でも,このようなグローバルスタンダードの品質マネジメントのあり方が求められるようになります。
本講座では、まずISO9001の基本的な考え方を理解し、必要不可欠な基礎知識を習得します。その上で、新しいICH-GCPが要求する品質マネジメントシステム(QMS)、リスクベーストアプローチ、プロセスアプローチ、Built in Quality等の概念を理解します。さらに、QMSを有効に運用しプロセス改善につなげていくための様々なアプローチを学びます。具体的には、QMSのツールとしてのSOPとはどういうものなのか?PDCAが回っているシステムとはどういうものなのか?逆にPDCAが回っていないシステムとはどういうものなのか?本当にノー検査・ノーQCで大丈夫なのか?等々の疑問を1つ1つ解決していきます。そして、最終的には臨床試験QMSやGCP Renovationの意義を本質的に理解することを目標とします。
本講座は、これまでにISO9001を学んだことがない方でも理解が出来るように構成しておりますが、本講座をより有効に活用されるため、以下の規格書を事前にご一読され、また当日ご持参し適宜ご参照されることをお勧めします。
「対訳ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015)品質マネジメントの国際規格」(日本規格協会)

プログラム

  1.  1.Terminology
      1)「Quality」について
      2)「Management」について
      3)「Risk」について
      4)「Accountability」について
     2.ISO9001による品質マネジメント
      1)ISO9001について
       ・ISOとは?
       ・規格の位置付け
       ・ISO9000シリーズ
      2)ISO9001:2015の構成
      3)まず第一にやるべきこととは?
      4)品質について
       ・品質とは?
       ・適正な品質とは?
       ・価格とは?
       ・あなたの仕事の適切な品質とは?
      5)What is the “Quality” of clinical trials?
      6)品質マネジメントの7つの原則
      7)品質マネジメントシステム(QMS)により得られるもの
      8)QMSのPDCAサイクル
      9)品質マネジメントの肝とは?
      10)継続的改善
     3.ISO9001とICH-GCP
      1)ISO9001:2015改訂のポイント
      2)ICH-E6(R2)改訂のポイント
      3)ICH-GCPの2本の柱
       ・かなり出遅れた日本!?
       ・法制化(GCP、臨床研究法)のメリットとデメリット
       ・ISO9001とICH-GCPの関係とは?
       ・ISO31000(リスクマネジメント規格)との関係とは?
      4)ISO9001に基づくQMSへのパラダイムシフト
      5)プロセスとシステムの違いとは?
      6)プロセスアプローチとシステムアプローチ
       ・Quality by Design(QbD)・Built in Quality
      7)臨床試験QMSとは?
      8)臨床試験データの創製プロセス
      9)モニタリングの位置付け
      10)臨床試験実施プロセスのPDCAサイクルと継続的改善
     4.臨床試験QMSについて
      1)臨床試験QMSの組織体制
       ・伝統的なQCQA体制(例)
       ・グローバルスタンダードのQM体制(例)
      2)臨床試験QMSの適合性
      3)臨床試験QMSの有効性
      4)ISO9001に基づく臨床試験QMSの実装
       ・臨床試験QMSの実装で何が変わる?
       ・説明責任(Accountability)とは?
       ・不遵守(Noncompliance)が明らかになったらどうする?
       ・マインドセットを形成するもの
       ・QMS構築の具体的なプロセス(例)
       ・80%の法則とは?
       ・What is our ultimate goal?
       ・品質マネジメントのPitfallとは?
     5.臨床試験QMSにおけるSOPマネジメント
      1)SOPはなぜ必要なのか?
      2)SOPと教育
      3)明確化=ルール化の目的
      4)臨床試験QMSの実装によるSOP見直しのポイント
       ・ISO15489 記録管理
       ・生産性向上につながるSOPとは?
       ・有効なSOPとは?
       ・無駄・不適切なSOPとは?
       ・避けるべき表現とは?
       ・好ましい表現とは?
       ・どこまで詳細にすべきか?
       ・GCP,ガイドライン等の規制はどこまで盛り込むべきか?
     6.臨床試験QMSにおけるリスクベーストアプローチ
      1)リスクマネジメントとリスクベーストアプローチはどう違う?
       ・リスクベーストアプローチについて
       ・リスクマネジメントについて
       ・イシューマネジメントについて
      2)リスクの定義
      3)「安全」とは?
      4)リスクアセスメントとは?
      5)リスクアセスメントのプロセス
      6)臨床試験におけるRisk Identification(特定)
      7)臨床試験におけるRisk Estimation(見積り)
      8)臨床試験におけるRisk Evaluation(評価)
      9)リスクマネジメントベーストモニタリング(RMBM)と
                  リスクベーストモニタリング(RBM)
      10)まず第一にやるべきこととは?
     7.品質マネジメントの観点から考える“Oversight”
      1)“Oversight” or “Management”?
      2)スポンサーによるCROマネジメント
       ・ISOを知らないCROマネジメント
       ・ISOを理解したCROマネジメント
       ・バリューチェーンマネジメント
       ・CROの今後の課題
      3)治験責任医師による治験チームマネジメント
       ・ISOを知らない治験チームマネジメント
       ・ISOを理解した治験チームマネジメント

講師

  • オフィスアンテレ薬剤師行政書士事務所 代表 
    新見智広 氏

    ■ご経歴
    ファイザー、ガルデルマ、そーせい等の日米欧のグローバル製薬企業にて20年以上、医薬品開発、薬事、PMS及びマーケティングの経験をした。その後、医薬品・医療機器開発、医事・薬事法務及び品質マネジメント(ISO9001)等に関するサポート及びコンサルタント業務を行い現在に至る。

    ■これまで経験した主な業務
     (1)non-GCP、旧GCP及び新GCPという3つの異なる環境下での医薬品開発、薬事法務、
       プロジェクトマネジメント、品質マネジメントを含む広範囲にわたる医薬品開発に係る業務
     (2)R&D部門責任者として組織及びスタッフのマネジメント
     (3)グローバルプロジェクトマネジメント
     (4)医薬品・医療機器開発コンサルティング(医薬品・医療機器開発、医事・薬事法務、
       品質マネジメント)及び治験国内管理人
     (5)メディカル領域(医療機関、製薬会社、医療機器会社、CRO、SMO)を対象とした臨床試験・
       研究の実施のための品質マネジメントシステム(QMS)の導入支援及びISO9001認証取得
       コンサルテーション
     (6)日本における法人設立
     (7)役員(取締役)として会社経営(マネジメント)

    ■ご専門
     ・医薬品・医療機器開発(特に皮膚科,感染症,循環器の領域に多くの経験)
     ・臨床試験(治験・臨床研究)の品質マネジメント(ISO9001)
     ・企業法務(会社法・商法・民法・行政法・薬機法・医療法等)

    ■主な活動
     ・日本行政書士会連合会会員
     ・東京都行政書士会会員
     ・QMS (ISO9001) 2015 IRCA 審査員補
     ・元日本QA研究会(JSQA)国際委員会副委員長及びGCP部会幹事
     ・RQA (Research Quality Association)会員
     ・NPO日本医薬品安全性研究ユニット「薬剤疫学論文を読もう会」会員

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