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成り立ち・解析方法などの基礎から始まる 腸内フローラ(腸内細菌叢)の徹底解説 ~プロバイオティクス・シンバイオティクスを重点的に、開発のポイントまで~

【情報機構】

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開催日 2020年2月21日 開始:10:00 | 終了:17:00 | 開場:09:30
会場 [東京・東新宿]新宿文化センター4階第2会議室
東京都新宿区新宿6-14-1[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 東京農業大学 野本康二 氏
定員 30名
主催 株式会社 情報機構
受講備考 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引

以下、申込要領をご了承のうえお申込み下さい。

<申込要領>
※受講料のお支払いは、原則として開催日までにお願いいたします。
  当日会場でのお支払いも可能です(請求書に同封の振込連絡書にてその旨ご連絡下さい)。

※申込後、ご都合により講習会に出席できなくなりました場合は、代理の方がご出席ください 。
 止むを得ず欠席の場合、弊社事務局迄ご連絡下さい(受付時間9:00-17:00)。
 以下の規定に基づき、料金を申し受けます。
 開催日から逆算(土日・祝祭日を除く)して、
  講座5日前以前での欠席のご連絡:受講料は頂戴いたしません
  講座3日前~4日前での欠席のご連絡:受講料の70%
  講座当日~2日前での欠席のご連絡:受講料の100%
  セミナー開始後のご連絡なき場合の欠席:受講料の100%

※最小催行人数に満たない場合等、事情により中止になる場合がございます。
   講座の中止・延期に伴う、会場までの宿泊費・交通費等(キャンセル料含)の補償は
   致しかねますのでご了承ください。

詳細はhttps://www.johokiko.co.jp/seminar_medical/AA200271.php
関連資料

概要

■講座のポイント
 極めて多種の微生物種が異なる生息レベルで我々の腸内に共生している腸内フローラについて、その構成と恒常性維持のメカニズム、恒常性の破たんが疾病など宿主の健康に与える影響、さらには、特徴的な腸内フローラの破たんにより誘導される疾患について、具体的事例を参照しながら解説する。 
 腸内フローラ制御において最も大きな要因と考えられている食事、特に炭水化物の役割などについて説明する。さらに、プロバイオティクスやプレバイオティクスの保健作用についてこれまでの臨床研究報告を紹介し、これの土台となるさまざまな作用メカニズムについて説明する。さらに、現状の問題点とその解決策について解説する。
 最後に、内在性の新規なプロバイオティクス菌発掘の可能性と研究開発のポイントを提言する。
 基礎の説明から始まり、1日に渡って詳しく解説する為、腸内フローラを利用した新規事業を考えている方などの初心者にもわかりやすい内容となっている。また、講師が特に専門とするプロバイオティクスやシンバイオティクスについては重点的に理解を深めることができる。

■受講後、習得できること
・ 健康の維持増進のための効果的な腸内フローラ制御法
・ プロバイオティクス、プレバイオティクスの機能性に関する最新の情報
・ 腸内フローラが腸内環境に及ぼす特異的な作用
・ 腸内フローラ異常と疾患との特異的な関係
・ 新規なプロバイオティクスやプレバイオティクス、シンバイオティクス製品開発のための戦略

■本テーマ関連法規・ガイドラインなど
・ 国内外の臨床機関のガイドライン
・ 各国の食品の保健作用表示に関する規制

■講演中のキーワード
・ マイクロビオータ(マイクロビオーム)とは?
・ 腸内フローラの構造と機能
・ 保健作用
・ 作用メカニズム
・ プロバイオティクス
・ プレバイオティクス
・ シンバイオティクス

プログラム

  1. 腸内フローラの成り立ち
     ・腸内フローラの基本構造:数、種類、住み分け、腸管の部位による差異など
  2. 腸内フローラの解析方法
     ・培養法:好気培養、嫌気培養、選択培養、集密培養
     ・分子生物学的方法:次世代シークエンサーを利用した解析、定量的PCR(RT-PCR法)、FISH法、メタゲノムによる機能性解析、などの精緻な解析
  3. 腸内フローラの恒常性とその規定要因
     ・腸管免疫機構
     ・腸管上皮の統合性
     ・腸内環境:有機酸濃度、pH、腐敗産物濃度、胆汁酸
     ・様々な疾患(消化器、免疫、精神・神経系、泌尿・生殖器系、生活習慣病など)における特徴的な腸内フローラの異常
  4. 栄養と腸内フローラ
     ・肥満と腸内フローラ
     ・複合炭水化物:食物繊維
     ・プレバイオティクス(各種オリゴ糖)
     ・腸内環境:腸内代謝、有機酸、腐敗産物、胆汁酸、pH
  5. 腸内常在有用菌
     ・ビフィズス菌
     ・Faecalibacterium prausnitzii
     ・Akkermansia muciniphila
  6. 腸内常在の日和見有害菌
     ・腸内細菌科細菌、Clostridium perfringens, C. difficile、ブドウ球菌など
  7. プロバイオティクス・プレバイオティクス
     ・プロバイオティクスの定義
     ・プロバイオティクスの種類
     ・プロバイオティクスの保健作用
     ・食品におけるプロバイオティクス利用の具体例
     ・プロバイオティクスの作用メカニズム:免疫調節の可能性
     ・プロバイオティクスの最近の基礎ならびに臨床研究の情報
     ・アジュバント作用:抗アレルギー、抗がん剤との併用
     ・各種オリゴ糖
     ・母乳に含まれるオリゴ糖
     ・ビフィズス菌や嫌気性細菌によるオリゴ糖資化メカニズム
  8. 臨床領域におけるプロ(シン)バイオティクスの利用
     ・シンバイオティクスとは?
     ・消化器外科
     ・救命救急
     ・小児外科・新生児科
     ・腸管外:口腔、膣
  9. 新規なプロバイオティクス開発のポイント
     ・常在性細菌の可能性と限界
     ・便微生物移植の将来性
     ・腸内定着性:colonization resistanceとは
     ・接着因子:アドヘシン
     ・生菌と死菌:菌体成分や特異的構造
     ・適正な摂取量とは
     ・菌株特性:作用メカニズムとの関連
     ・身体状況とリンクする的確なバイオマーカー
     ・ヒト以外の動物における腸内フローラ
     ・腸内フローラによる薬物代謝
     ・アジュバント作用

    質疑応答

講師

  • 東京農業大学
    生命科学部 分子微生物学科
    教授 薬学博士
    野本康二 氏

    ■経歴
    昭和54年3月 東京農工大学農学部獣医学科卒業、獣医師
    (株)ヤクルト本社に入社、同・中央研究所入所
    平成26年9月 (株)ヤクルト本社を定年退職
    平成26年10月~ (株)ヤクルト本社中央研究所 常勤嘱託(特別研究員)
    平成29年3月 (株)ヤクルト本社を退社
    平成29年4月~ 東京農業大学生命科学部分子微生物学科 教授
    この間、
    昭和57~59年 九州大学生体防御医学研究所免疫部門(野本亀久雄教授)研究生
    昭和63~平成元年 科学技術庁放射線医学総合研究所薬理化学部(色田幹雄
    および平成5~6年 部長)研究生
    平成元年~4年 米国コロンビア大学癌センター、Dr. I.B.Weinstein研究室
    post doctoral fellow
    平成9~11年 国立国際医療センター研究所適正開発・移転研究部
    (竹田美文所長)研究生
    平成17年4月~ 順天堂大学大学院プロバイオティクス研究(ヤクルト)講座
    客員教授
    昭和62年9月 静岡薬科大学(現 静岡県立大学薬学部)より薬学博士号
    を拝受

    ■専門および得意な分野・研究
    ・ヒトおよび家畜の腸内フローラの構造ならびに機能の解析
    ・プロバイオティクス(シンバイオティクス)の基礎ならびに臨床的研究

    ■本テーマ関連学協会での活動
    日本腸内細菌学会、日本細菌学会、日本感染症学会、日本食品微生物学会、International Scientific Association of Probiotics and Prebiotics

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