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自立支援の環境づくりと技術セミナー(東京会場)

人材不足の介護現場で自立を支援するための具体策と実践的技術

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開催日 2020年9月19日 開始:10:00 | 終了:15:30 | 開場:09:30
会場 国際ファッションセンター
東京都墨田区横網1-6-1[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 株式会社IDO  山下 総司
NuRsinGate/理学療法士 山﨑 隆博
定員 25名
主催 日本通所ケア研究会
受講備考
関連資料

概要

どのような視点で介護を提供・展開するのかを考え、様々な視点を活用して複数の組み合わせでより高いQOLの獲得を目指す

介護保険の目的は「(要介護者が)尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行う」と規定されています。また、可能な限りその居宅において、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように配慮されなければならないとされています。しかし、現状の介護現場では、「認知症だから○○ができない」「麻痺があるから・・・」「時間がないから自分たちがやってあげた方が効率的」などとスタッフが決めつけ、スタッフを中心にサービスが展開されていたり、ご利用者自身もやってもらうことが「当たり前」となっている場面が散見されます。この介護保険法で定義されている自立支援の目的は、介護度の改善だけが目的ではなく、本人が持っている能力を最大限に引き出して、本人の生活・人生をより豊かに充実したものにすることです。それを理解した上で、取り組まなければいけません。このセミナーでは、より強く求められている自立支援を再考し、「ご利用者が失われた機能をどのようにすれば回復できるのか、またそれ以上悪くならずに維持できるのか。その機能が失われても別の残存機能でどういうことができるようになるのか」などスタッフが自発的に考え、ご利用者が主体的に活動することで重度化防止の自立につながる環境づくりと支援するために必要な知識と力を引き出す技術について学びます。

こんな方におすすめ

  • 管理者、介護職員、リハビリ職など

プログラム

  1. お世話型介護からの脱却を実践できる環境づくりの知識と技術

    (1)現状の介護現場を見直してみる
    ・やってあげるケアが与えるダメージの大きさ
    ・施設の中がサービスを提供できる魅力的な環境なのか?

    (2)「改善をしていくこと」は現場・スタッフの意識を改善していくということ
    ・どのような事から改善をしていけば良いのか?業務、ケア、記録、組織を見直す実践と方法を知る
    ・ケアプラン、計画書に基づいたサービス提供ができるスタッフの育成方法

    (3)自立支援に向けての環境づくりの実践から学ぶ
    ・どの事業所でも必ず出来るハード、ソフト、ルールづくり
    ・ご利用者の意思が反映され自主的に行動するためのスタッフ理解
    ・実践するにあたって考えられるスタッフ、ご利用者からのクレームへの対応

    (4)社会参加活動をプログラムの一つとして導入するには
    ・循環型地域共生の取り組み実践例(住民、企業、自治体など)
    ・社会参加活動を受け入れてもらうための住民、企業、自治体などへの交渉術
    ・きっかけ→つながり→拡大→実施→成功の流れへと導く手順の紹介 ほか

    (5)介護技術の位置づけを再認する
    ・ご利用者の24時間365日の中で、介護技術が与える影響が占める比重とは
    ・「介護技術」はご利用者、支援者双方に“善も悪も”大きく影響を与え続けるもの

    (6)介護技術が相互に与える影響
    ・日常生活動作や余暇活動など日ごろの介助の”正”と”誤”の積み重ねが介護負担となって顕在化
    ・休職、離職をまねかないためにできる、支援者の心と身体への負担を減らす介護技術とは

    (7)根拠ある介護技術
    ・解剖学、生理学、運動学などを織り交ぜ根拠を持たせることで、介護技術が一層洗練されていく
    ・目の前のご利用者にとって、何を持ってその介護技術は「適切」「不適切」といえるのか
    ・重度化を招く介護技術と防ぐ介護技術
    ・翌日から即実践できる介護技術

    (8)介護技術の基盤となる4つの要素とは
    ・提供する介護技術に必要な”尊厳保持””安全性””有効性””再現性”の4要素
    ・個人のスキルアップが全体のスキルアップへとつながる…介護技術における教育の視点

    (9)福祉用具の誤用と有用
    ・”本人の状態の理解””介護者(人的環境)””物的環境”の3視点から考えていく必要性
    ・物的環境として要介護者に大きく影響を与える「福祉用具」
    ・介護現場のほとんどが身近にある福祉用具を有効に活用できていない
    ・その誤用がご利用者に悪影響を及ぼす
    ・ご利用者一人ひとりの自立支援に向けた選定方法、調整方法、指導、使用方法

講師

  • 山下 総司

    株式会社IDO
    介護部門ディレクター/介護環境アドバイザー
    山下 総司

    奈良県出身。一般企業に勤務後、介護現場(デイサービス、障がい者施設、介護老人保健施設、在宅ヘルパー等)などで9年間勤務し、パート職員から管理者までを経験。「選択と自由」のある施設づくりをテーマにデイサービス管理者時代に自施設で実践。その取り組みは全国からの見学者を通して広がり、介護現場業務の傍ら「選択と自由の ある施設づくり」をテーマに依頼がある事業所へ伺い、現場に入りながら研修、指導などを行う。平成23年12月に大阪和泉市のデイサービスセンターを退職後、施設環境アドバイザーとして全国各地の介護施設・事業所などで実践を行う。現在は、株式会社IDOの介護部門ディレクターとして指導施設とともに地域づくり、循環型地域共生に携わる。「介護は職員、利用者、経営者、地域が一丸となって構築するもの」という考えのもと全国各地で希望が生まれる施設づくり、地域づくりを実践している。

  • 山﨑 隆博

    NuRsinGate/理学療法士
    山﨑 隆博

    新潟県出身。リハビリテーションセンターにて回復期・訪問リハ・介護予防事業に5年間携わる。その後、精神科病院にて思春期~最期を迎える患者までを支援し、現在理学療法士11年目。日々の臨床に励む傍ら、“リハビリテーション従事者と介護従事者とが腹を割って話せる環境を創りたい”の想いから自主勉強会団体「リハビリテーション*介護Labo」を立ち上げる。その中で、介護技術関連のワークショップやセミナーを主催し、“潜在的な想い”“揺るぎない根拠”“洗練された技術”を兼ね備えている介護技術のプロを養成。そのニーズが徐々に拡がり、介護施設や地域の介護関連の連絡協議会、介護派遣会社、全国各地の研修会にて伝達・指導を行っている。体感から学びが得られる内容は、受講した日から即実践できるだけではなく効果的であり、満足度が高い。 「介護技術のプロが各事業所・各施設に1人は在勤している環境。そして、そこから介護技術におけるボトムアップが図られることで、利用者様が安心して過ごせる環境を創りあげていきたい。」という想いを軸に実践・伝達し続けている。

    -参加のポイント-
    ・介護技術の基礎~応用を網羅できます。
    ・“重度化を招く介護技術と防ぐ介護技術”が学べます。
    ・触れること~ADL(日常生活動作)・APDL(生活関連動作)まで幅広く応用可能な技術が学べます。
    ・歩行レベル~寝たきり・認知症まで幅広く応用可能な技術が学べます。
    ・介護技術に「根拠」を持つことができます。
    ・利用者様・介護者の力を自然と引き出すために欠かせないポイントと技術が学べます。

    -メッセージ-
    座学での理解に留まらせず“体感”として腑に落ちる理解が得られます。そして、“根拠”と“技術”の繋がりを実感でき、確かな“アセスメント力”が身に付きます。「明日から即実践できる技術」をお持ち帰りいただき、その効果の高さをぜひ実感されてみて下さい。

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