株式会社Work Shift 代表取締役
高木 綾一 氏
大阪府出身。2002年に理学療法士として大阪府内にある医療法人に就職し運動器疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患、スポーツ障害を有する方へのリハビリテーション業務に従事。2008年に同法人の法人本部長に就任し、医療・介護事業の全てを統括する立場となる。総勢500名近くの職員を管理・監督するトップマネジメントを経験し、「従業員の夢と組織の夢を重ね合わせること」を志し独立を決意。2014年に株式会社Work Shiftを設立し、代表取締役に就任。医療・介護・健康産業に従事する人々が「自分の人生の主人公を演じる」ことが、日本社会のイノベーションに繋がるという信念の基、セラピスト向けの各種セミナーやキャリアカウンセリング、経営コンサルティングなど様々な分野で活躍している。2015年より関西医療大学保健医療学部助教に就任。
【リハビリ施設が生き残っていくために必要な要素】
地域包括ケアシステムのどの歯車を担っていくのかを強く意識した運営が必要です。リハビリテーションを漫然と提供して収益が維持される時代は終了しています。加算要件やアウトカムを満たすためには、自部門の役割を明確にするべきです。また、役割や特徴を明確にしなければよい人材も育ちません。
【短時間通所リハ、訪問リハなど新事業開始にあたって注意すべきこと】
2018年度診療報酬・介護報酬の動向を十分に読み取り、どのような短時間通所リハ、訪問リハビリテーションが求められているか把握することが大切です。事業所の副収入事業として、通所リハビリや訪問リハビリをする時代は終わりました。在宅リハビリテーションは今後最も力を入れるべき事業ですので、十分に情報収集をして事業のコンセプトやスタイルを明確にしてください。
【今回の講演の中で一番知っていただきたいポイント】
2018年度診療報酬・介護報酬のダブル改定の狙いや理学療法士、作業療法士、言語聴覚士のキャリアの在り方や今後の働き方について学ぶことができます。これらを学ぶことで、介護保険領域のリハビリテーションの可能性を感じていただき、今後の仕事へのモチベーションが向上します。
【メッセージ】
2025年問題への対応として、急性期・回復期後のリハビリテーションの本格的な改革が始まっています。特に、2018年度診療報酬・介護報酬ダブル改定は、介護保険リハビリテーションの形を大きく変えます。本セミナーは介護保険リハビリテーションの様々な可能性を感じることができ、事業所の収益や質の向上や自身のキャリアップに役立てることができます。