埼玉医科大学総合医療センター
集中治療室
集中ケア認定看護師
青栁匡
ベッドサイドで求められるのは、思考のプロセス。
自己学習は必ず基本となる知識の部分ですから、とても大事です。しかし、一個一個のものを覚えているだけではその繋がりを知ることは難しいです。
自己学習も大事ですが、この集中ケア領域では、ベッドサイドで得た経験を知識に変える作業が大事だと思っています。
私の施設では、ウォーキングカンファレンスを取り入れ、受け持ち看護師が、患者さんのプレゼンを行い、その日のケアを皆で話し合います。
その結果がどうだったか、1日の終わりに集まり、評価を行うようにすることで他人の思考過程を理解する環境を作っています。
自分の持っている知識を基に、どうアセスメントしたら良いのかを、人に話すことで自分に何が足りないか気付けるようになります。
他人のアセスメントの思考過程を知ることで、こう考えられば良い、こういうケアを組み立てればいいと学習できます。
セミナーでもそういった他人の思考過程が理解できるように事例を通して、伝えていきたいと思っています。