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実践!認知症ケア研修会2021(名古屋会場)

~認知症の人の日常生活・社会生活における支援を充実する~

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開催日 2021年2月27日 開始:10:30 | 終了:17:30 | 開場:10:00
会場 ウインク愛知
愛知県名古屋市中村区名駅4ー4ー38[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 株式会社Re学 川畑 智氏
和が家グループ 直井 誠 氏
非営利一般社団法人あっとほーむいなしき  浅野 有子
総合介護施設ありがとう 妹尾 弘幸 氏
定員 60名
主催 日本通所ケア研究会
受講備考 3,500円(1講座/税・資料代込み)/11,000円(全講座/税・資料代込み)
関連資料 パンフレット

概要

<開催のねらい>
認知症ケアの質を高めワンランク上のサービスを提供するヒントが見つかる!

記憶力や判断力の低下によって孤立しがちな認知症高齢者の方が、地域での生活を継続するために私たちにできる支援は何でしょうか。認知症の方が不安なく生活できる社会をつくるためには、私たちが正しく認知症を理解し、認知症の方が気軽に社会参加できる環境や支える側の負担を軽減する状況をつくることが大切です。私たちは本当に「認知症」と「人」を正しく理解できているのでしょうか。この研修会では、【認知症の人の日常生活・社会生活における支援を充実する】を目的に、「なぜ、拒否が起こるのか?介護場面でのコミュニケーションから探る」「介護の専門職として本人が望む生活の営みを支える視点・工夫とコミュニケーション報酬」「自己効力感を高める役割づくり」「認知症ケアと予防の環境整備とプログラムづくり」を大きなテーマとして、翌日からの認知症ケアの現場実践で実践できる、ワンランク上の質の高いサービスを提供するためのヒントを多数ご紹介いたします。

こんな方におすすめ

  • 介護・医療分野で認知症ケアに携わる方など

プログラム

  1. 【第1講座】2月27日(土)10:30~12:00
    「ケアを拒否!?こんな時どうする?認知症の方への適切な支援とは~BPSDを回避する適切なコミュニケーション」
    講師:川畑 智氏(株式会社Re学 代表取締役/理学療法士)

    脳機能をイメージしながら認知症ケアを考えることで、今まで見えなかった・気づかなかったことに気付き、好ましい認知症ケアと出会うことができます。
    「認知症=脳の症状」ですので、脳機能の理解こそ認知症ケアが変わる第1歩。
    「不安→不満→不信→不穏」の流れを断ち切るテクニックをお伝えします。
    昨日までの「どうしよう?」を、今日から「こうしよう!」に変えましょう。
    (内容)
    ・認知症と非認知症の「世界観の違い」【公式(!→?→!?)】
    ・脳機能から診た「中核症状」から【公式(○→△×)】
    ・脳機能から診た「認知」の意味【公式(■+■=)】
    ・脳機能から診た「BPSD」の考え方【公式(- → +)】

    【第2講座】2月27日(土)12:50~14:20
    「「生きがい」「その人らしさ」を引き出す環境・活動の工夫~地域啓発活動×予防ケア×認知症ケアの多様な支援~」
    講師:直井 誠氏(和が家グループ 代表)

    今まで3か所の認知症や共生デイを立ち上げて、運営してきた経験を元に、認知症ケアで何が必要なのか、和が家流認知症ケアをお伝えします。
    また、午前中講演予定の川畑式理論の考え方と非常に連動したケアを提供しているため、非常にイメージしやすくお役に立てると重います。
    その理論をもとに、和が家グループで大切にしている認知症ケアの実践とこれは絶対に欠かすことができない内容をできる範囲内でお伝えさせていただきます。
    周辺症状がある方のケアもしながら、中核症状のある方へのケアを同時進行で行うのが介護現場の現実で、だからこそ現場が落ち着くために必要なケアの基本要素があります。
    その基本要素の考えをまずは1人の職員ではなく、仲間となる職員みんなで理解し実践していかないと、不安から安心の現場には変わりません。
    とはいえ、和が家グループも新人職員が多く、過去の大規模施設などの職場では認知症ケアを実践してこなかったスタッフも多く、認知症ケアを実践するには、生活相談員や介護職員同士の連携が必須であり、非常に苦労するのはどこも一緒だと思います。
    そんな安心の現場を創る過程や、認知症の方が安心していく生活ケア・社会参加ケアの実践事例を画像でお見せします。
    毎日が試行錯誤しながらのケア現場ではありますが、安心を作り出す認知症ケアを一緒に学んでいきましょう。
    (内容)
    ・和が家流認知症ケアの極意とは
    ・密着ケアで関係性を築けることが大前提!!そのためにどうするか?
    ・24節気ケアでご本人の長期記憶や感情記憶を生かす
    ・環境を整える事でご本人の可能性も見いだす!!スタッフの連携と力量が問われる
    ・実践あるのみ!!新型コロナ禍でも十分に出来るご本人にとっての生活参加活動はある

    【第3講座】2月27日(土)14:30~16:00
    「認知症のひとへの生活行為向上リハ・楽しみと脳トレの活動の工夫」
    講師:浅野 有子氏(非営利一般社団法人あっとほーむいなしき 代表理事/作業療法士)

    個別機能訓練加算のⅠ・Ⅱが統合され、デイサービスでは算定がしやすくなる方向で介護報酬の改定が準備されています。言い換えれば認知症の人、そうでない人へも生活行為の具体的な向上を目指した機能改善の計画が必要だということです。皆さんの現場ではどんな準備をされていますか?
    利用者やその家族も世代が移り変わり、単に優しく世話をする、お決まりの体操や歌や塗り絵やゲームの提供だけでは満足をいただけない対象者も増えてきています。個別の説明場面での説明する言葉、伝え方にも工夫が必要になっています。選ばれ、信頼される地域資源になるためには、機能訓練指導員だけが苦悩するのではなく、スタッフの総力で機能改善や利用者の機能に応じた活動支援に取り組むことが効果的で、実践的です。
    本講座では、「利用者の機能別のチームリハ・チームケアの体系化」「介護度別の生活行為向上に向けた目標例」などをお伝えします。また、現場ですぐに取り組める、認知症機能改善の作業や活動についても例示いたします。認知症者のリハビリテーションについて、生活行為向上はもちろん、個々の利用者にとって意味ある生活行為への接近の仕方についてもヒントが伝えられるように工夫します。認知症者のリハビリテーションについて、生活行為向上はもちろん、個々の利用者にとって意味ある生活行為への接近の仕方についてもヒントが伝えられるように工夫します。 そして 地域と一緒に取り組む認知症支援の例(本来のあるべき地域リハビリの姿…それは私たちのチームも目指しながらまだ到達できていませんが…)についてもお伝えできたらと準備しております。
    皆さんと意見交換できることを楽しみにしています。
    【内容】
    ・生活行為の実態の評価!認知・遂行機能の評価をどう効率的に行うか
    ・ケアマネジャーがケアプランを策定する際に参考書式として活用している課題整理総括表
    ・利用者個々の解決すべき生活上の課題をチームが共有し、具体的で達成可能な目標をどう表現するか
    ・「個別支援計画」「個別機能訓練計画」「リハビリテーションマネジメント」の表現例
    ・個別機能訓練とチームで提供する「自己トレーニングの例」「アクティビティケア」

    【第4講座】2月27日(土)16:10~17:30
    「認知症の転倒予防プログラム~環境整備・反射促進・身体認知改善ほか~」
    講師:妹尾 弘幸氏(総合介護施設ありがとう 総施設長/理学療法士)

    転倒・骨折(怪我)の原因はさまざまでこれらの原因に対するアプローチは現場ではあまり行われていません。
    特に環境が人の行動に及ぼす影響力は大きく、特に認識力や遂行機能等が低下している認知症の方は、環境設定により大きく活動レベルが変化します。
    この講座では、上記を踏まえ理解した上で認知症の方向けの新しい視点の転倒予防について学びます。
    (内容)
    ・認知症の方の転倒のさまざまな原因を考える
    ・転倒原因に対するさまざまなアプローチ
    ・環境設定の考え方と実際(認識力・記憶力・注意の持続力・手続き記憶など)
    ・新しい視点からの転倒予防プログラム など

    【その他】
    ・日本認知症ケア学会単位認定講座 認知症ケア専門士単位:申請中
    ・定員になり次第締切ます
    ・会場での開催が難しくなった場合は完全オンラインセミナーとして開催いたします

    【新型コロナウィルス感染対策として】
    ・新型コロナウィルス感染症対策としてクローズドセミナーとさせていただきます
    ・2月上旬の感染拡大の状況によってはオンラインでの開催に変更いたします
    ・換気のため「ドア」や「窓」を開放する時間を設けます
    ・参加者は、お互い距離をとってご着席いただけるよういたします
    ・会場に、手指消毒剤を設置致しますのでご活用ください
    ・受講当日は、ご来場いただく前に体温測定をお願いいたします
    ・体調にご留意いただき、もし体調不良(風邪症状がある場合・息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ、高熱など厚生労働省の通知による)があれば参加はご遠慮ください

    <詳細>
    https://tsuusho.com/dementia

講師

  • 川畑 智氏

    株式会社Re学
    代表取締役/理学療法士
    川畑 智氏

    熊本県在住。
    平成14年、熊本リハビリテーション学院を卒業後、病院、社会福祉協議会勤務を経て、急性期から生活再建期のリハビリや介護予防と地域づくりを学ぶ。平成21年より熊本県長寿社会局の認知症予防モデル事業のプログラムの開発に携わり認知症のリハビリテーションの研究を深める。平成27年に株式会社Re学(りがく)を設立。熊本県を拠点に、国内外における地域福祉政策に携わり「脳いきいき事業」を展開。平成29年、認定資格「ブレインマネージャー」を創設し、令和2年、「ブレインツアー」「ブレインスタディ」などのオンラインセミナーを開催している。

    【主な表彰】
    ・平成16年11月 第10回熊本県国保地域医療学会 最優秀賞受賞 ・平成17年3月 ドイツ徒手医学 ベーシックコース 認定取得 ・平成18年6月 第45回全国国保地域医療学会 優秀賞受賞 ・平成22年5月 熊本県理学療法士協会賞 りんどう賞受賞 ・平成26年3月 全国キャラバン・メイト連絡協議会 全国優良活動賞受賞 ・令和元年11月 第8回健康寿命を伸ばそう!アワード 厚生労働大臣優秀賞受賞(介護予防・高齢者生活支援分野 企業部門)

    【役職】
    ・一般社団法人 日本パズル協会 特別顧問
    ・Genki Group認知症ケア顧問

    【著書・著作】
    ・「認知症の人の心の中が見える本」
    ・「50歳からもの忘れしない川畑式パズル」
    ・「川畑式認知症予防メソッド」
    ・「川畑智の楽しく解けてアタマが喜ぶパズル」
    ・「川畑式パズル」など

  • 直井 誠 氏

    和が家グループ
    代表
    直井 誠 氏

    埼玉県在住。
    現在、主に認知症を対象とした古民家デイ2か所、商業施設内で予防事業のショッピングリハビリデイ、くらしとシゴトバデイを運営し、代表、管理者、生活相談員として日々奮闘している。また、地域活動で認知症啓蒙活動を頻繁に行っており、昭和の古民家ならではの独自の実践を地域に、専門職に、講演、セミナー、オレンジカフェなどを通じて伝え、地域を巻き込んだ事業を推進している。「社会性・関係性の回復により、生きる活力を取り戻し、在宅生活をいつまでも続けられるようになること」がモットー。

    【農家古民家ケア】
    →農家の家をリノベーションし、庭と畑に囲まれた農家的古民家デイ。生活×社会性×人間らしさを回復し、みんなで「仲間」づくりを行い、みんなの居場所を作っていきます。アルツハイマー型認知症や廃用症候群などの方にも適している環境です。

    【買い物&社会参加リハビリケア】
    →買物難民の高齢者、脳卒中や高次機能障害後の生活リハビリにも適してます。買物リハビリのみならず、認知機能の維持改善、引き籠り解消等目指します。買物の次のステップで外出&旅行リハもやってます。

    【地域をまるごと多世代共生ケア】
    →駄菓子屋や地域の茶の間がついた共生の居場所。地域のお仕事、食事の支度、大工仕事、庭仕事、自分らしく生きるシゴトとくらしをみんなで実践。その人らしさの発見と地域多世代交流を目指す場です。

  • 浅野 有子

    非営利一般社団法人あっとほーむいなしき
    代表理事/作業療法士
    浅野 有子

    熊本県出身。1982年に新潟県犀潟リハビリテーション学院作業療法学科卒業。埼玉県にて4ヶ所の身障病院にて作業療法部門を開設。1993年に医療法人青洲会神立病院にて勤務。作業療法部門を開設。リハセンター・老健『さくら』、デイケアセンター・訪問リハ部門などを開設。2000年より介護老人保健施設「涼風苑」にて勤務し、現在に至る。さまざまな学会や各種セミナーなどで現場実践を発表している。

    【認知症の方へのリハビリの実践で苦労するポイントを教えてください】
    認知症の症状と対象者の個性や性格をより良くアセスメントしていくこと。また認知機能改善のため効果的と思われるプログラムにご本人が主体的に楽しんで取り組んでいただくこと。

    【リハビリプログラムで工夫していることを教えてください】
    認知遂行機能の状況を正しく評価し、本人にとって成功体験を積み重ねられるレベルから興味に応じた課題を適切に処方し成果を確認すること。

    【今回の研修で一番の参加しどころ】
    作業療法士等のリハビリ専門職の方には、専門性の確認と向上を一緒に取り組めたらと思います。ケアワーカー等チームリハビリの中で取り入れられる課題も提示いたします。

    【メッセージ】
    現場では様々な困難や課題がありますけれど、課題を整理し行動目標を定め、ヒントを得ることでステップアップできます。そんなきっかけになるように努めます。

  • 妹尾 弘幸 氏

    総合介護施設ありがとう
    総施設長/理学療法士
    妹尾 弘幸 氏

    川崎リハビリテーション学院卒業後、救急病院、県立病院などで理学療法士として勤務する傍ら、介護福祉士養成学校などの非常勤講師を務める。1998年に理学療法士勤務の傍ら有限会社QOLサービス(現、株式会社QOLサービス)を設立。2004年に介護部門「多機能地域ケアホームありがとう」を開設。現在は株式会社QOLサービス代表取締役として「月刊デイ」「レクの達人」などの定期購読誌を発行する傍ら、介護現場での臨床実践・研究なども精力的に行っている。

    【時代の先を行く介護の創造】
    ・大人のぬり絵、脳トレの元祖提唱者
    ・18年前から二重課題訓練を実施
    ・VAC、BOSSトレーニング、新しい認知症ケアなどを創出
    ・実地的環境での活動と参加のリハを提供するデイ、入居待ち100人超えのグループホーム、リハビリ型サービス付き高齢者住宅、リハビリ型ショートステイ、看護小規模多機能型居宅介護のサテライトとしての共生型小規模多機能型居宅介護、自費+保険対応の疾患特異型デイなどを運営

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