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呼吸器疾患と嚥下障害のリハビリには相関関係があります
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皆さんは呼吸リハビリと聞くと何を思いつきますか? ・呼吸器疾患の方のリハビリ ・肺炎の排痰法 ・深呼吸のための呼吸介助 ・痰が詰まっているかどうかの評価 確かに呼吸器疾患のリハビリの際によく使われる手技や知識ではあります。 ですが、摂食嚥下の際にも呼吸リハの知識は重要だということをご存じですか? 呼吸リハ=呼吸器疾患対象 このように考えている人は今すぐ呼吸リハを今一度学びなおしてみてください。 理学療法士や作業療法士が、呼吸リハを行う上で知っておかなければいけないのは呼吸器疾患だけでは足りません。 摂食嚥下障害とも切っても切り離せないのです。 本セミナーではその理由について詳しくご講義いただきます。 ▼呼吸器疾患と嚥下障害のリハビリには相関関係があります▼ 呼吸器疾患のリハビリと聞くと、呼吸困難感の軽減と体力面の強化が目的だと考えられると思います。 呼吸困難感は加齢とともに増強し、その息苦しさによって活動量の低下が起こります。 その結果、そもそも運動することが嫌になり引きこもりがちになります。 この悪循環により寝たきりになってしまうという最悪の結果を回避するために呼吸リハビリを実施するのです。 この負のスパイラルを断ち切り、健康を維持するための運動機能を向上させることを目的にしますがそもそも、患者様の死亡リスクの第一位をあなたは知っていますか? 日本人の死因の3位が肺炎なのです。 肺炎を引き起こす原因はさまざまですが、この超高齢化社会の中で我々セラピストが一番予防していかなければいけないのは、誤嚥性肺炎ではないでしょうか? そのため、呼吸器疾患のリハビリを考えるうえで 「なぜ息苦しさが起こっているのか」 「なぜ誤嚥性肺炎を引き起こすのか」 「誤嚥性肺炎はどう予防すべきか」 これは呼吸リハビリテーションに携わるセラピストなら、避けては通れない道です。 本セミナーを受講すると、この関係をきちんと把握することができます。 ▼嚥下中に呼吸困難感を訴える理由は「呼吸が停止」するからです▼ まず覚えておいてほしいのは、呼吸と嚥下は無関係ではないということです。 食事中には必ず、あるタイミングでどんな人でも呼吸が止まっているということを知っていますか? これは嚥下時無呼吸と言い、ものを飲み込むときに喉頭拳上が起こり、舌口蓋閉鎖、鼻咽腔閉鎖、喉頭閉鎖が起こることで、呼吸を一時的に止める働きがあります。 呼吸器疾患の患者様は、根本的に呼吸を正常に行うことが難しい上に、こうした摂食嚥下のメカニズムにおける呼吸停止において余計に呼吸困難感を感じてしまうのです。 それに加えて高齢者は食事の際の姿勢が崩れ、頭部のアライメントや脊柱のアライメント座位保持姿勢のアンバランスこれらの環境がより不安定になることで嚥下が難しくなってきます。 例えば頸椎が伸展位を取っていると喉頭挙上がしにくくなり、嚥下しにくくなります。 こうした姿勢の変化により呼吸苦や嚥下障害により食事がうまく取れない、食事中に息苦しくなる、食事をすると誤嚥してむせてしまう こうした悪循環が生まれるのです。 ▼理学療法士・作業療法士が嚥下障害を学ぶべきなのは理由があります▼ 前述したとおり患者様の死因第三位は肺炎です。 これは今の情勢のようにコロナウィルスや慢性閉そく性肺疾患のような原疾患ではなく高齢者が肺炎を併発する理由は、誤嚥が原因であることが多いからです。 唾液や食物、胃液などが気管に入ってしまい、その際に含まれている細菌が肺に入り込んで誤嚥性肺炎を引き起こすのです。 ではなぜ食物が誤嚥するのでしょうか? その時の口腔機能だけではなく、食事時の姿勢や食事環境(テーブル上の環境、姿勢環境) これらを評価し、トレーニングを行っていくのは理学療法士や作業療法士であるべきなのです。 なぜなら私たちは姿勢や動作のスペシャリストだからです。 ・姿勢を見る ・機能を高める ・環境調整について考える ・栄養状態を考える これらの評価を言語聴覚士に任せてしまって大丈夫ですか? 「嚥下障害のリハビリは言語聴覚士の分野でしょ?」 自分の専門性を否定することになるので、こうした認識はもう捨てましょう。 ▼誤嚥性肺炎はリハビリを阻害する 肺炎予防はセラピストの責務だ▼ 臨床で熱発を繰り返し、リハビリがうまく進まないという状況に出会ったことはないですか? 高齢者や神経疾患(脳梗塞後遺症やパーキンソン病など)で寝たきりの患者では口腔内の清潔が十分に保たれていないこともあり、口腔内で肺炎の原因となる細菌がより多く増殖してしまいます。 高齢者や寝たきり患者は咳反射が弱くなり嚥下機能が低下します。 その結果、口腔内の細菌が気管から肺へと吸引され、肺炎を発症します。 また、栄養状態が不良であることや免疫機能の低下なども発症に関与してきます。 これらは臨床の中で数多くみられる症状です。 ・熱発が起こっているから仕方がない、 ・上記内容を予防するのは看護師や言語聴覚士の役割だ 。 こうした考えは今すぐ捨てましょう。 誤嚥性肺炎を繰り返しているのは担当セラピストにも責任があるのです。 そもそも、今まで頑張ってリハビリを進めてきたのに、誤嚥性肺炎による熱発で今まで積み上げてきた運動療法の効果が消失してしまうということが起きます。 あなたはこの現状を許すことができますか?
リハティスプラス 代表 / 理学療法士 乾 亮介 先生
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