医療法人社団 翠会 成増厚生病院
東京アルコール医療総合センター
副看護師長・精神科認定看護師
鈴木 良平
昨今、アルコールや薬物、ギャンブル、ゲーム依存などメディアでも多く目にします。しかし、言葉では知っていても病気として理解するのはなかなか難しいのではないでしょうか?依存症の患者様が専門医療につながることが出来ているのは2割前後ともいわれており、我々看護者は一般の救急外来や外科、内科で出会うことが多いかと思います。しかし、病識がない、何度も繰り返す、言うことを聞いてくれない・・・などなど、医療者でもなかなか病気には見えず依存症に対するイメージはあまり良くないのが現状です。
私たち看護者は当事者・家族に一番身近に関わる職種です。その私たちが専門知識を持つことで、当事者・家族がより健康的な選択が出来るような援助が出来るかもしれません。今回はアルコール依存症治療と看護ケアを中心にアディクションの理解を深め、実際の臨床現場で活用して頂ける研修にしたいと思います。