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生活リハビリ講座 2021ダイジェスト(全3回) 三好春樹の人間学的認知症介護論の集大成!

①人間学的認知症ケアを始めよう、②認知症の人間学的分類と対応法、③「問題行動」の分析と対応法

このセミナーは受付終了しました。

開催日 2022年1月12日 開始:10:30 | 終了:15:30 | 開場:09:45
会場 埼玉建産連研修センター
埼玉県さいたま市南区鹿手袋4-1-7[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 理学療法士/生活とリハビリ研究所代表 三好春樹
定員 40名
主催 株式会社円窓社 なるほどケア塾
受講備考 考える杖会員:13,500円
関連資料

概要

◎医学の限界、倫理主義の息苦しさ、技術主義の皮相さを超える、人間学を根拠とした新しい認知症介護論。
◎この現場は特別なことをしていないのに、なんで老人が落ち着いているのか? いや、特別なことをしていないから落ち着いているんです。
◎ふつうのこと、つまり、生活的なことをちゃんとやるからこそ認知症介護です。
◎全3回をとおして充実した内容の研修会です。認知症ケアをイチからしっかり勉強したい方、ぜひご参加ください。

プログラム

  1. 第1回:人間学的認知症ケアを始めよう
    ■ 「いい介護」とは何か
     特養職員時代の体験から、病院で「ここまで」と言われて入所した老人達が元気になっていく“秘密”がどこにあったのか、それを探ることから始めます。虐待防止のためのグループ演習も行います。
    ■ 医療と介護の違い
     医療も介護も科学的で専門的なものを目指せ、と教えられてる。確かに病気という特別な状態の身体に関わる医療には必要でしょう。でも介護にはそれよりも大切なことがある。それをお伝えします。
    ■ 人間学を根拠とした認知症ケア
     「治す」ことを前提とした医学的認知症論から離れて、原因にばかり目を向けるのではなく、いま目の前で起こっていることを現象学的に捉えてみる。そこから豊かな介護の方法論が見えてきます。
    ■ 認知症老人の内的世界へ
     「治す」ことにこだわらない介護は、一人ひとりの認知症老人の内面を共有します。時間感覚はどう変化しているのか。空間感覚は? そこに入り込むと、いまよりずっと介護が楽しくなります。

    第2回:認知症の人間学的分類と対応法
    ■ 新しい認知症の3分類
     脳で診断する医療の分類法に対して、「老化に伴う人間的変化」の仕方で認知症を3つに分類します。それぞれに対して、どうか関わるべきか、また関わるべきではないかを提案します。
    ■ 新しい3分類の人間学的根拠
     「死の受容過程論」を説いたキューブラー・ロス、さらにそれを「生の受容過程」へと普遍化した吉本隆明を引用し、3分類の人間学的な根拠を示します。
    ■ 分類別ケース紹介と演習
     特養ホームと在宅で出会ってきた認知症老人の事例から、3分類のタイプ別の判定と、介護方針をグループで演習します。
    【ケース1】「ロシアに行く」と言い張って出ていくNさんへの対応
     「ロシア」とは何か、その内的世界に踏み込みます。
    【ケース2】世界を拒否し、独語をつぶやくIさんへの対応
    【ケース3】デイサービスのスタッフに杖を振り上げるSさんへの対応
    ※各ケースへの対応を通して、より豊かな介護法を手に入れます。

    第3回:「問題行動」の分析と対応法
    ■ なぜ「BPSD」ではないのか
     「問題行動」のBPSDへの言い換えには問題があります。“of Dementia”では、原因はすべて認知症=脳にあるとされるからです。しかし、認知症の原因のほんとんどは、実は“脳”ではありません。
    ■ 原因を「人生」の中に求める
    老人の生活歴を知りましょう。そうすると老人の見せる不安や混乱が、過去の体験にあると思えることがあります。でも人生は変えられない? 実はそんなことはないんです。
    ■ 原因を「生活」の中に求める
     「問題行動」の最大の原因は、実は日常生活の中にあります。私がいた特養では、夜間の不穏・徘徊の原因の実に60%近くを○○が占めていました。認知症ケア最大のポイントに迫ります。
    ■ 原因を「関係」の中に求める
     目には見えない人間関係を捉える。現在のケアマネジメントに最も欠けている点です。盗られ妄想・嫉妬妄想に薬を出す前に、「関係障害」への関わりを提唱。異食・弄便についても言及します。

受講されることで得られる効果

  • 本講座では、「認知症ケア専門士」の方が資格更新に必要な単位が、全3回受講で9単位取得できます。
    (後援:一般社団法人 認知症ケア学会)

講師

  • 理学療法士/生活とリハビリ研究所代表
    三好春樹

    1950年、広島県生まれ。特別養護老人ホームに生活指導員として勤務後、31歳で理学療法士の資格を取得、老人介護の現場に従事する。35歳で独立し「生活とリハビリ研究所」を設立。現在は、年間200回の講演活動を行っている。介護福祉の世界に新しい潮流を切り開いた第一人者。著書に『認知症介護』『関係障害論』『ウンコ・シッコの介護学』(「生活リハビリ講座2021」テキスト)、『野生の介護』他、多数がある。これらの著書は、なるほどケア塾から購入できる。

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