Meducation

医療・介護・福祉を中心としたセミナー・研修などのイベント情報が見つかるポータルサイト

オンライン【ユニリハ】 ポジショニングTo シーティング 理論編〈セラピスト向け〉~ポジショニングから行う姿勢制御アプローチ~

姿勢保持は筋力低下やバランス不良だけではありません。身体機能だけでなく認知機能や知覚機能も大切な構成要素です。

このセミナーは受付終了しました。
セミナーに関するご質問はこちらからお問い合わせください。

開催日 2022年7月30日 開始:10:00 | 終了:13:00 | 開場:09:55
会場 オンライン配信
東京都本セミナーは「Zoom」を使用したオンラインでの開催となります。どこからでもご参加いただけます。[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

インターネットに繋がっているパソコン、スマホ、タブレット (カメラ、マイク付属)で どこからでも受講できます。
 1.お申し込みの方には、開講前に視聴リンク(URL)をお知らせいたします。
 2. URLからアクセスし、 各自の端末から接続をお願いいたします。
講師 日本ユニバーサル リハビリテーション協会 青木 將剛(あおき まさたか)
定員 5名
主催 日本ユニバーサル リハビリテーション協会
受講備考 実技編は下記URLよりお申し込みください
 
オンライン【ユニリハ】ポジショニングTo シーティング 実技編〈セラピスト向け〉
2022年7月30日(土)14:00~17:00
受講料 4800円
https://www.meducation.jp/seminar/detail.php?id=38512
関連資料

概要

ポジショニング TO シーティング とは...
シーティングをポジショニングから行う姿勢制御アプローチです。
座位という姿勢からアプローチするのではなく、『臥位姿勢から過緊張や低緊張の異常姿勢筋緊張をポジショニングによりコントロールし、座るための準備状態を整えてから座位姿勢や動作を引き出していく』というアプローチの総称です。
 言い換えれば、高価な車椅子やシーティングシステムのようなモノに頼るのではく、ヒトの側から座る能力を再獲得しようという、健康に対して前向きで全く新しいシーティング技術です。

●このセミナーは、解剖学や生理学、運動学などの身体機能から認知科学や脳科学にまで広範囲に及ぶセミナーです。
●シーティングを筋力やバランスなどの従来からの目線ではなく、姿勢に関する脳の理解や解釈といった身体図式やフィードバック、フィードフォワードまで包含する医学的なシーティングです。
●このため、正しく理解し、臨床に役立てていくためには、上記の基礎的な学問の理解が必要です。

こんな方におすすめ

  • 関節拘縮の対応にお悩みの方
    関節拘縮が強くおむつ交換に悩んでいる方
    関節拘縮の影響でリハビリテーションがなかなか進まないと悩むセラピストの方

受講されることで得られる効果

  • ポジショニングで関節拘縮を緩和させ身体全体が柔らかくなる効果を共有しましょう。しかも臨床のケアに応用できます。
    全身の筋緊張をコントロールする技術を臥位ポジショニングで簡単に出来る方法を学習します。しかも訓練室のみで30分程で終了できるので訓練時間内で施術出来ます。

ポジショニングの環境はわずか身体全体圧特性3mmHg ~無重力の世界へと誘う~

座る準備状態ために、ポジショニングで筋緊張を整える。
全身をリラックスさせて、呼吸、心拍数を落ち着かせて座る。そのために右図のような全身を受け止め、身体質量や重力を全て受容するようなポジショニング環境をつくります。

身体に影響する圧は数mmHgとなります。この環境で、座る前にまずは全身のリラクゼーションを図ります。

褥瘡予防に最も効果があるとされる「エアマット」は平均で11mmHg~24mmHgです。しかし、この研究環境は、なんと「3~10mmHg」という世界です。この圧特性が頭の先から足先まで連続した支持基底面を作ります。

皆さんも体感してみると分かりますが、マットレスの表面を知覚する事は、ほぼ不可能でしょう。と、言う事は、皮膚は圧を知覚できない⇒脳は圧の入力を受けない⇒重力がないような錯覚へ入る

ポジショニング To シーティングの症例紹介

慢性期、起居動作、ADL全介助から座位自立と自発言動が表れた症例

※※※このページにある画像を見てください。
症例の状態と、どのような変化が起こったかをご確認ください※※※


慢性期で全介助の生活を6年間続けてきた女性で、全身の筋緊張が高く、拘縮していると判断されていた症例です。

関節拘縮や円背、側湾、失調症状、バランス不良、筋力低下、廃用症候群、褥瘡がある方や二次障害を重複している方です。周囲からのケアやアプローチは難渋し、シーティング技術だけでは座れない人はたくさんいらっしゃることでしょう。

その場合、リクライニング車椅子やチルトリクライニング車椅子が必須になりますが、とても高価なシーティングクッションや車椅子を購入する事になりますし、場合によっては座位保持装置の申請も必要になるでしょう。(現在は介護保険のレンタルもありますが、販売価格が高価であるため、貸与点数も高値になります。そうなると他の必要なサービスにも影響していきます。)

■しかし、臥位から筋緊張制御を行い姿勢全体を変えてしまえば、普通型車椅子でも十分座れるようになります。

■これがポジショニングからシーティングを行う原理です。

身体全体にかかる圧が数mmHgとなる。身体にかかる圧が骨を作り、循環が発生し、呼吸を行ないます。脚は大地を踏み、その安定から体幹の運動や手の作業を行います。重力があるからこそ、我々は生活が出来ているはずです。しかし、障害を呈した方はこの状況が大きな負担となります。
生誕より獲得してきた地球上での重力の使い方が全く通用しなくなるからです。
これでは、真っ直ぐに座る、立ち上がる、歩く等の運動はとても難しく、生活をしていくためには、その身体状況で再び重力環境下での身体の動かし方を学び直さなくてはなりません。

それを座位からではなく、臥位から行なうのがポジショニング To シーティングであり、その理論が数mmHgでポジショニングを行なう微小反作用環境のアプローチです。
この最新の知見を共有しましょう。

講師

  • 青木 將剛(あおき まさたか)

    日本ユニバーサル リハビリテーション協会
    青木 將剛(あおき まさたか)

    作業療法士
    一般社団法人 日本作業療法士協会 審査員
    一般社団法人 日本リハビリテーション工学協会 代議員
    日本ユニバーサル リハビリテーション協会 学会指定学術責任者
    第1級建築・機械CAD利用技術者
    welHANDS medical 代表

レコメンドセミナー

もっと見る