概要

　ドクターやナースから経腸栄養についての相談を受けるケースが増える中、なかなか自信を持って返答できないというお話をよくうかがいます。
　そこで、「これを理解しておけば臨床でよく出会うケースにおおよそ対応できる」という視点で、ベッドサイドでの栄養サポートに欠かせない経腸栄養の知識と技術について学びます。
　基本のおさらいからスタートして、実際の現場でよく遭遇するケースを題材に経腸栄養管理についての知識と技術を深めます。
　ケースを用いた演習も豊富に行いますので、2日目の講義が終わる頃には、さまざまなケースに対応できる力が身についていることを実感していただけます。
　これまで経腸栄養管理の経験がなくこれから学ぶ方でも、さらに知識を深めてレベルアップしたい方でも、十分理解でき明日から活用できる内容です。参加者の方々の理解度に合わせて進行していきます。

プログラム

1. １．経腸栄養法の基礎知識
   　・経腸栄養の適応基準と禁忌となるケース
   　・経腸栄養の投与経路とその選択基準
   　・経腸栄養剤・濃厚流動食の選択の基本
   
   ２．経腸栄養法のプランニングの基本
   　・必要栄養量の考え方と経腸栄養のプランへの落とし込み方
   　・モニタリングとプラン変更のタイミング
   　・プラン変更時の留意点と変更方法の実際
   
   ３．経腸栄養におけるおもなトラブルの理解とその対策
   　・逆流・嘔吐について
   　・便秘・下痢について
   　・リフィーディングシンドロームについて
   　・その他のトラブルについて
   
   ４．演習で理解を深める経腸栄養のプランニング
   　・標準的なケースに対するプランニング
   　・長期絶食患者へのプランニング
   　・栄養投与量の増量・減量のプランニング
   　・消化器症状（逆流・嘔吐および下痢）が発生した患者へのプランニングの変更　
   　・経腸栄養から経口摂取へ移行する患者へのプランニング
   
   ５．まとめ

講師