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脳の働きを理解し心の声に寄り添う!実践でひも解く認知症ケアセミナー(大阪会場)

ケアが拒否される本当の理由

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開催日 2025年11月30日 開始:10:00 | 終了:16:45 | 開場:09:30
会場 大阪トヨペットエンタプライズ貸会議室
大阪府大阪市西区立売堀3丁目1番1号[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

地下鉄中央線「阿波座駅」2番出口から徒歩2分
講師 株式会社Re学 川畑 智氏
公認日本バリデーション協会 玉置 裕美
定員 30名
主催 日本通所ケア研究会
受講備考 (税・資料代込み)
関連資料

概要

\理論と実践が繋がるから本質的な認知症ケアの実践ができる/
「認知症ケアの現場において、「ケアの拒否」や「感情の混乱」に直面した際、どのように対応すればよいのか判断に迷う場面は少なくありません。
たとえ優しく声をかけたつもりでも、かえって症状を増悪させてしまうことや、ご本人の不穏な状態を引き起こしてしまうといった経験は、多くの現場職員にとって共通の課題です。
本セミナーでは、こうした場面で求められる「認知症のある方の行動や反応の背景を脳機能から理解する視点」と「その人の心情に寄り添った実践的な対応方法」について、理論と技術の両面から学びを深めていただき、多職種の専門性を活かしながら、認知症ケアにおける「理解」と「実践」を有機的に結びつけることを目的としています。
現場で繰り返される対応の試行錯誤から一歩進み、エビデンスと経験を融合した本質的なアプローチを学ぶことで、認知症のある方に対して「本当に届くケアとは何か」を再構築していただきます。

こんな方におすすめ

  • 介護、医療、福祉分野に従事されている方

プログラム

  1. [タイムスケジュール]
    【講座1】10:00~12:30
    「認知症の方の脳と心に寄り添う!“拒否”や“混乱”の背景にあるの~「急に怒り出す」「同じことを繰り返す」「なぜ?」~」
    講師:川畑 智 氏(株式会社Re学 代表取締役/理学療法士/ブレインマネジャー)

    認知症という言葉は知っているものの、認知症の症状を目の前にすると上手く対応できず、対応に時間がかかり現場がうまく回らなかったり、落ち着いてもらうつもりで関わってみたが結果的に症状を悪化させてしまった…。という経験はありませんか?私たちは「なぜ認知症の症状に振り回されてしまうのか?」その理由は、「理論的なケア」と「感覚的なケア」のアンバランスが原因です。認知症の症状の原因を理解し、早期ケアに繋げること、段階ごとに起こる症状を予後予測し、次に起こりうる症状に対する予測ケア・リハビリすることができる専門職になりませんか?
    (内容)
    ・認知症の人が苦手になる記憶と、苦手になりにくい記憶
    ・認知症の人が苦手になりやすい記憶への対応方法(記憶の強化術)
    ・誤解とあいまいの中で生活する認知症の人が見ている世界
    ・生活に必要な認知機能とは?認知症の人が抱える当たり前の難しさ
    ・不安→不満→不信→不穏のマイナスの4ステップのサインを見抜く方法
    ・寄り添いと付き添いの違いと声掛けの方法
    ・消失能力と残存能力に見極めと活用方法
    ・チームケアとしてのアプローチの方法 ほか

    【講座2】13:30~16:00
    「認知症との向き合い方!理論と実践がつながる信頼関係の築き方と関わりの技術」
    講師:玉置 裕美 氏(公認バリデーション協会 バリデーションティーチャー/介護福祉士)

    認知症の方が記憶を失われ言葉でのコミュニケーションがうまくできなくなった時、身体的にも社会的にも年を重ね喪失体験をされている認知症のお年寄りに、私たちはどのようにアプローチして寄り添っていけるでしょうか。なにを手がかりに不安や憤りに寄り添っていけばいいか、一見わからない行動もどんな気持ちで過ごしていらっしゃるのか。皆さんと一緒に体験していきたいと思います。
    (内容)
    ・みんなどんなことで悩んでる?吐き出すことの大切さを学びシェアして解決
    ・目の前の方はどんな方?
    ・まずは観察
    ・感情を知るためにどこを観察していくか?
    ・認知症の方の現在の状態や局面を知り、その時に有効な基本的テクニック
    ・知っているけど難しい!?「共感」
    ・ポイントを押さえ、認知症高齢者に共感していこう
    ・言葉でのコミュニケーションが難しい方とのコミュニケーション
    ・言葉が話せなくなってもできることコミュニケーションとは
    ・初耳の方も安心!『バリデーション』とは
    ・認知症の方の好みの感覚を知り声掛けの幅を拡げよう ほか

    【情報交換会】16:10~16:45
    「今日学んだ認知症ケアをいかに現場で実践するか?」
    (内容)
    研修の最後に、参加者のみなさんで気づきや学びを共有できる「情報交換会」を予定しています。今回のテーマは「今日学んだ認知症ケアをいかに現場で実践するか?」です。日々、現場で頑張っているからこそ出てくる悩みや、「これ、使えるかも!」という前向きなアイデアなどを講師や参加者同士でざっくばらんに話し合える時間です。参加は自由ですが、同じテーマで学んだ仲間と話すことで、「他の人はどうしてる?」「この方法、うちでもやってみたい!」そんな新しい気づきやヒントがきっと得られるはず。現場に戻ってからすぐに実践できるケアにつなげるためにも、この機会にぜひ気軽にご参加ください。そしてあなたの「現場の声」や「工夫」も、誰かのヒントになるかもしれません。

受講されることで得られる効果

  • ※終了後のオンラインフォローあり※
    2025年12月21日(日)13:00~17:00

その他

認知症ケア専門士単位認定講座申請中

参加特典

参加者限定で当日のセミナー内容が録画視聴で振り返れる

講師

  • 川畑 智氏

    株式会社Re学
    代表取締役/理学療法士/ブレインマネジャー
    川畑 智氏

    ・株式会社Re学 代表取締役
    ・理学療法士
    ・ブレインマネジャー創設
    ・認知症キャラバンメイト

    平成14年に熊本リハビリテーション学院を卒業後、病院勤務と社会福祉協議会勤務を経て、急性期から生活再建期のリハビリや介護予防、地域づくりに携わる。平成18年に日本初の「高齢者のためのアミューズメントパーク」をコンセプトとし公的な介護予防施設「あそびRe(リ)パーク」を開設し、日本国内のみならず、世界中から注目を浴びる。平成21年に熊本県認知症予防モデル事業プログラムを開発。平成27年に株式会社Re学を設立。熊本県を拠点に地域福祉政策に携わり「脳いきいき事業」を展開。認知症の理解・予防・ケアを学ぶブレインマネージャーを創設。令和元年に厚生労働大臣賞を受賞(健康長寿を伸ばそうAWARD)。全国各地で講演活動を行いながら、介護保険制度内外の認知症共生社会に向けた事業を展開し、普及啓発および研究活動に取り組んでいる。

    【主な経歴】
    平成14年3月: 熊本リハビリテーション学院 理学療法学科 卒業
    平成14年4月: 国家資格『理学療法士』免許取得
    平成14年4月: 国保水俣市立湯之児病院リハビリテーションセンター 勤務
    平成17年4月: 国保水俣市立総合医療センター 勤務
    平成18年5月: 芦北町社会福祉協議会 勤務
    平成18年11月: 介護予防等在宅支援事業所『あそびRe(り)パーク』開設
    平成21年7月: 熊本県認知症予防モデル事業プログラム開発者
    平成23年4月: 九州大学オランダプロジェクト「HaSeGa」研究協力者
    平成23年8月: 医療法人 博光会「みゆきの里」認知症対策室 室長
    平成26年10月: 一般社団法人日本パズル協会 特別顧問 就任
    平成27年8月: 株式会社「Re学(りがく)」設立 代表取締役
    平成29年9月: 認定資格「ブレインマネージャー」創設
    平成31年4月: GENKIグループ認知症ケア顧問
    令和3年4月: フェニックスリハ認知症ケア顧問
    令和5年11月: 熊本市社会福祉事業団 顧問

    【主な表彰】
    平成16年11月: 第10回熊本県国保地域医療学会 最優秀賞受賞
    平成17年3月: ドイツ徒手医学 ベーシックコース 認定取得
    平成18年6月: 第45回全国国保地域医療学会 優秀賞受賞
    平成22年5月: 熊本県理学療法士協会賞 りんどう賞受賞
    平成26年3月: 全国キャラバン・メイト連絡協議会 全国優良活動賞受賞
    令和元年11月: 第8回健康寿命を伸ばそう!アワード 厚生労働大臣優秀賞受賞(介護予防・高齢者生活支援分野 企業部門)

    【著書】
    「マンガでわかる!認知症の人がみている世界」 ※20万部突破(Amazon.co.jpベストセラー)
    「マンガでわかる!認知症の人がみている世界2」※ 3万部突破(Amazon.co.jp介護部門第1位)
    「マンガでわかる!認知症の人がみている世界3」※シリーズ26万部突破。
    「さようならがくるまえに」「ボケ、のち晴れなど」等著書多数。
    「月刊DAY」「介護人材」「おはよう21」「MySCUE(マイスキュー)」等の連載を持つ。
    「川畑式頭リハビリパズル」※全国の病院・施設・地域3,500ヶ所でパズルリハビリを展開中。

  • 玉置 裕美

    公認日本バリデーション協会
    バリデーションティーチャー/介護福祉士
    玉置 裕美

    ・公認バリデーション協会 バリデーションティーチャー
    ・介護福祉士

    岡山県出身。
    学生の頃からの大切にしていることは『認知症の方に寄り添う介護をしたい。言葉にできないお年寄りの理解者になる』こと。
    グループホーム立ち上げの際に岡山県の実務者研修にてバリデーションに出逢う。
    バリデーションの原則「すべての高齢者には一人ひとりが唯一の価値ある存在であること」「共感をもってその人の話を聞くことによって、信頼が生まれ、不安が減り、尊厳が回復されること」「つらい気持ちは信頼できる聞き手によって認められ、バリデートすることによって和らぎ、辛い気持ちはそれを無視されたり抑えられたりすると、より強くなること」「認知症高齢者の行動には理由があること」を大切にし、高齢者の日々の暮らしの中にいるように努める。
    認知症対応型老健・在宅介護・認知症対応型共同生活介護施設で出会った認知症高齢者の方から学んだことを胸に、バリデーションの基本的姿勢を基にした法人での新人研修のカリキュラムを担当者と共に作成。担当者の1人として法人全体で採用された認知症のお年寄りに向きあう新人と共に奮闘する。
    現在は子育てをしながら持続可能な社会の構築に向けて地域活動を行い、介護現場に復帰。日々お年寄りに敬意を忘れず、人生の豊かさや人生の乗り越え方を学んでいる。
    バリデーションの講師としては西日本を中心に各種セミナー、認定コース、認知症サポーター養成講座、施設職員の方々向けの施設内研修を行っている。受講された方々は介護・医療従事者、県職員、認知症介護をされているご家族、認知症当事者。受講した当事者からは「その通りなんです。私の気持ちを話してくれてありがとう」など、お礼の言葉をいただく。施設の意向や安全も大切にしながらバリデーションの基本的姿勢を基に、認知症高齢者のコミュニケーションを中心とした施設単位、法人単位での職員育成を行い、サポートも大切にしている。
    受講した介護現場のスタッフからは「担当のお年寄りにどう関わったらよいのか実際にお年寄りとの関わりをみることができて勉強になった」「自分の関わりのどこの部分を変えていけばよいのか具体的にわかりとてもためになった」など介護現場の日常に即した関わりついて喜びの声を多数いただき、日々精進している。

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