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分析法バリデーション実施のための統計解析の基礎と分析能パラメータの評価基準

~特異性、直線性、範囲、真度、精度、検出限界、定量限界~

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開催日 2019年7月29日 開始:10:30 | 終了:16:30
会場 江東区文化センター 3F 第2研修室
東京都江東区東陽4-11-3[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 帝京科学大学 医療科学部 教授  小島尚 氏
定員 30名
主催 株式会社R&D支援センター
受講備考 ■ 会員(案内)登録していただいた場合、通常1名様申込で49,980円(税込)から
 ・1名で申込の場合、47,250円(税込)へ割引になります。
 ・2名同時申込で両名とも会員登録をしていただいた場合、計49,980円(2人目無料)です。

■ 学生価格は、教職員や研究員、企業に在籍されている学生には適用されません。
また、当日学生証をご持参ください。
関連資料

概要

 分析法バリデーションは医薬品をはじめ化粧品、食品の製造販売に、また、環境検査などでも信頼性の高い結果を得るために不可欠な概念です。しかし、それを理解するには統計学的な知識が必要として、いささか敷居の高いものとみなされています。本セミナーは初学者でも納得できるように、分析化学の実験を行う場合に求められる基本的な知識から分析能パラメータを解説し、解析に用いる統計法は表計算ソフトを活用して、分析法バリデーションの概念を自身でイメージできるようになることを目指すものです。最終的には分析法バリデーションを身に付けて、自身の立場で要求される必須水準や項目を設定できるようになることです。
 本セミナーは最も基本となる医薬品の化学分析を中心として進めますが、化粧品や食品はもちろん、他の分析でも有用です。

プログラム

  1.  1.医薬品GMPと分析方法の信頼性確保
        医薬品の製造管理や品質管理はGMPに基づいて行われており、
        その評価に用いる試験法及び分析法におけるバリデーションの
        意味と意義を学びます。語句や知識の理解ではなく、
        概念を理解して意図する基礎を学びます。

      ・GMPにおけるバリデーションと分析法バリデーション
      ・分析方法における信頼性の確保
      ・分析法バリデーションの対象と要求
      ・データインテグリティの重要性
      ・文書化と指摘事項
      ・開発段階における分析法バリデーション

     2.分析法バリデーションのための統計基礎
        分析法バリデーションでは評価する必要があり、
        分析法バリデーションを評価するためには分析能バラメータを
        用います。その根拠となる数値的な比較が不可欠ですが、
        それには統計的な数値を用いることになります。

      ・基本的な統計量
      ・Excelで求める統計量
      ・母集団と標本
      ・回帰分析と検量線
      ・区間推定と信頼区間
      ・分散分析と精度試験

     3.分析能パラメータの概要
        分析法バリデーションを評価するためにはパラメータが
        必要となります。そのパラメータの定義と意義を学びます。
        また、製造承認書における規格及び試験方法では
        どのようなパラメータが必要となるかを学びます。

      ・試験タイプにより必要となる分析能パラメータ一覧
      ・特異性、直線性、範囲、真度、精度、検出限界、定量限界
      ・安定的な分析を確保するための条件が頑健性
      ・分析能パラメータの評価基準

     4.機器分析システムの適格性評価と分析方法の信頼性確保
        分析方法の信頼性を確保するための設備や装置の
        クオリフィケーションを解説します。
        HPLCの測定パラメータとクオリフィケーションを
        分析法バリデーション及びその分析能パラメータを具体的に学びます。

      ・分析装置の適格性評価
      ・HPLCにおける測定パラメータ
      ・HPLCの適格性評価
      ・HPLC分析における分析能パラメータ
      ・分析法に用いる各種測定方法

     5.試験法の種類と分析能パラメータ
        分析法バリデーションを評価するためには
        試験法よって分析能パラメータが異なります。
        なぜ、その分析能パラメータが求められるのかを、
        具体的にHPLCを事例として基礎から理解したいと思います。
        さらに、HPLCのシステム適格性を設定するための
        分析能パラメータについても学びます。

      ・試験法タイプと分析パラメータ
      ・タイプⅠ(試確認験)のパラメータ
      ・タイプⅡ(純度認験:定量試験)のパラメータ
      ・タイプⅡ(純度認験:限度認験)のパラメータ
      ・タイプⅢ(定量法)のパラメータ
      ・室内再現精度の変動要因
      ・システム適合性試験と分析能パラメータ

     6.分析法バリデーションを担保する基盤事項
      ・標準物質
      ・トレーサビリティー
      ・機器の点検と校正

講師

  • 帝京科学大学 医療科学部 教授 
    小島尚 氏



    東京薬科大学大学院博士後期課程修了後,ヒューマンサイエンス振興財団流動研究員(所属:国立衛生試験所),母校助手,神奈川県衛生研究所食品薬品部,理化学部等を経て,23年4月から帝京科学大学において食品科学や香粧品等を担当している。バイオテクノロジー医薬品に関する試験法の検討に始まり,神奈川県では医薬品等の製造承認審査の規格及び試験法の妥当性,更に,GMP調査で製造現場に同行した。その間,化粧品や部外品について厚生労働省の医薬部外品原料規格の検討委員,日本薬学会衛生試験法香粧品試験法の検討委員等を務めている。また,神奈川県や薬剤師会などの薬事関連の各種委員も務めた。
    現在,化粧品や医薬品に関する分析方法や規格設定について講演や執筆などを行っている。

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