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POOマスターは、排便ケアを基軸としたコミュニティケアのプロフェッショナルです!
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気持ちよく出すことを叶える排便ケアの実現のために、排便のメカニズム、排便障がいの種類と対処方法、排便チェック表の読み方、排便のアセスメントから、望ましい排便ケアを導き出す方法を学べます。学びを事例検討とアクションプランで実践しoutputするところまでサポートします。その後も継続的に事例検討会などでフォローアップさせていただきます。 日程のご都合がつかない場合は、別日程・別会場にて振替受講も可能ですのでお問い合わせください。 お問い合わせメールアドレス poo@sorabuta.com
合同会社プラスぽぽぽ/ うんこ文化センターおまかせうんチッチ代表 榊原千秋 「人生の最期は、うんことおしっこやぞ」。 これは私がかかわった95歳男性の言葉です。ぐっと目を見開き、「どうにかしてくれ」と繰り返し訴えていたのが印象的です。30分ごとの頻尿と尿失禁、便失禁があるために、過去にいた施設ではケアが間に合わず、衣類もシーツも汚染した状態のままで過ごしていたという方でした。しかし、頻尿や尿失禁について細やかにアセスメントし、原因を明らかにしてかかわり続けた結果、尿路感染や残尿がなくなり、便性状が整いました。それに伴って自力でトイレで排泄するのが可能となり、頻尿と尿失禁、便失禁の問題が解決しました。特に30分ごとの頻尿の解決により、睡眠の質は変わり、さらには日中の暮らし方も様変わりしました。 人は排泄が整うと、ゆっくり眠れるようになり、食欲も出てきて穏やかになり、元気になります。穏やかに元気になると、その人は、自らの人生や生活を取り戻すことができます。排泄ケアは、明日の希望につながるリカバリーケアです。これは私たちが現場での経験を積み重ねてきた中で得た、確かな実感です。 「ケア提供者中心の排泄ケア」 になっていませんか? しかしながら医療・介護の現場の排泄ケアは、いまだ十分なものであるとは言えません。「排泄管理」「排泄コントロール」という言葉が当たり前に通用する事実から明らかなように、ケア提供者側の都合が優先されたケアが行われているのが実態です。 訪問看護であれば「便出し日」という言葉が使われていたり、施設・病院であれば「3日間便が出ていなければ下剤を使用する」というルールがあったり、利用者・患者を浣腸・座薬・摘便して回ることを指す「便まわり」という用語が存在していたりと、「ケア提供者中心の排泄ケア」が横行しているのです。皆さんも覚えがあるのではないでしょうか。 先日、ある施設の若いスタッフと話していて愕然としました。「夕方に下剤を入れといたから」と看護師に声をかけられ、しばらく経ってからその利用者のもとへ行くと、下剤投与によって生じた泥状便や水様便がおむつからベッドへとあふれ出ていて、「その後始末に心が折れるのだ」とスタッフは言いました。これを聞いたとき、ルーティン化した下剤投与の弊害だろうとそのスタッフに同情しました。しかし、このスタッフから続いて出てきた言葉は、「そこで、おねしょシーツで腰から下を簀巻きにすれば、そこしか汚れなくていいんですよ」というものでした。 当たり前のように語られる様子に驚きました。利用者本人の尊厳はどこにいってしまったのでしょうか。ケア提供者都合のケアから生まれた利用者への負担が、さらに別のケア提供者都合のケアによって強化されるという悪循環がそこにはありました。 本人が「気持ちよく出す」ことを 叶える排泄ケア」をしよう 今、目の前で行なわれている排泄ケアが、将来の私たちに行われる排泄ケアです。皆さん、本当に今のケアが最善のものだとお思いですか。排泄ケアは、「出せればいい」なんてものではありません。「気持ちよく出す」ことを叶えられるものであるべきです。今こそ、パラダイムシフトが必要です。 そうしたケアを実践するために必要なのが、適切な知識の習得でしょう。便秘、下痢、便失禁、頻尿、尿失禁、排尿困難などの排泄障害には原因があります。正確な知識にもとづいてきちんと情報を収集し、アセスメントし、原因を明らかにすることで解決できる排泄障害はたくさんあるのです。 「気持ちよく出すことを叶える排泄ケアをしよう」。そうした思いから、私が主宰するうんこ文化センターおまかせうんチッチでは、排便ケアを基軸としたチームケア、コミュニティケアの実践者を育成するための「POOマスター養成研修会」を行ってきました。「POOマスター」というのは造語で、排便ケアのスペシャリストを育成するための研修プログラムを修了した人を指しています。 POOマスターは着実に増えてきました。私が老人保健施設に介入して「排便ケアの人材育成プログラム」を博士論文として発表したのが2012年のことで、「POOマスター養成研修会」を開始したのが2016年です。そこから徐々に共感してくださる方が集まり、2023年6月時点で、POOマスターは700人を超えました。今や「POOマスターゼロ県」は山口県、香川県、高知県のみとなっています。POOマスターたちのその後の活躍も幅広く、病院、施設、訪問看護・介護などのさまざまな現場で、一つひとつの実践の質を高めるだけでなく、組織内のケア体制の更新にかかわるといった人も出てきました。 なお、おまかせうんチッチでは、排便ケアだけでなく、晴れ晴れとすっきり排尿ができるようにサッポーとするための知識を学ぶ「排尿のコンチネンスケア」という研修会も企画しています。 排泄をしない人はいません。排泄から私たちのケアを見直してみませんか。私たちは排泄に関するさまざまな学び直しの機会と、実践をシェアする場を設けています。各種の研修会で皆さんのご参加をお待ちしています。
合同会社プラスぽぽぽ 代表社員 榊原 千秋
うんこ文化センターおまかせうんチッチ代表 一般社団法人日本うんこ文化学会代表理事 保健学博士、保健師、コンチネンスアドバイザー
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