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『褥瘡予防のための姿勢・活動ケア』2回コース:オンラインセミナー [ オンライン]

食事や日常生活活動における褥瘡発生・悪化を予防するポジショニング・シーティングの実践

このセミナーは受付終了しました。

開催日 2021年10月29日 開始:19:30 | 終了:21:30 | 開場:19:00
会場 Zoomオンライン開催
東京都【オンライン開催】Zoom[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

【開催方法】
「Zoom」を使ったオンラインでの開催となります。

インターネットに繋がっているパソコン、スマホ、タブレットがあれば (カメラ、マイク付属)なら どこからでも受講できます。
ただし、資料などが見にくくなるので、パソコンでの参加を推奨致します。
講師 医療法人誠佑記念病院 診療技術部 リハビリテーション室 北出貴則
定員 30名
主催 株式会社WinWin
受講備考
関連資料

概要

近年、摂食嚥下ケアへの関心が高まっています。摂食嚥下に問題がある方々の多くは、心身機能に障害があり、要介護者でもあり、座ること自体が難しく、座っていても不良姿勢になっていることが多いです。
食事は、大抵ベッドや車いす、椅子で行われますが、座っている姿勢が不良だと、誤嚥や疲労、痛み、不快、褥瘡などを生じる可能性があります。ここで問題となるのは、身体(皮膚や軟部組織等)に働く外力(圧迫,摩擦,ズレ)です。外力は、褥瘡発生の主たる要因ですが、外力が皮膚や軟部組織等を刺激(侵害・不快刺激)することで、褥瘡発生には至らなくとも、不快や痛みの原因となり、食事や活動における快適性が損なわれることになります。また、長時間同じ姿勢を続けていると、身体と接触している所(支持面)には熱がこもりやすく、ムレや発汗が生じることで快適性が損なわれます。
褥瘡発生の主たる要因は外力だけでなく、最近ではムレや発汗に関わる、温度や湿度(マイクロクライメット)も重要な要因とされています。
食べて頂く前に・・・、まず行わなければならない事は、食事を含めた日常生活における“褥瘡予防”が重要ではないかと思われます。私達は、外力や温度、湿度など、いわゆる目に見えない環境要因が及ぼす影響をどの程度考慮しているでしょうか?どの程度気づく事が出来ているでしょうか?
実は、私達は気づいています。日頃、私達は無意識のうちに外力や温度、湿度に対して、あらゆる対策を講じることで、なるべく快適に生活活動をしています。クーラーや扇風機を使う、衣類変更や換気する、温・冷の食べ物や飲み物を摂ることや、快適性のために、寝返りしたり、座り直したり、足組みかえしたり、立ち座りや歩いたりして、同じ姿勢から生じる様々な影響を回避する行動をしています。
ところが、高齢者や障害者の場合は、果たしてどうでしょうか?
ベッドや車いすで過ごしていても、自由に動く事は叶わず、姿勢を変えたくても変えることが出来ず、快適性を得るための行動や回避行動が行えません。
ケアやリハビを行う私達が、外力等の環境が対象者の心理や姿勢・活動に及ぼす様々な影響に気づくことで、快適性や安楽、安全性に対する配慮が行え、より良い姿勢・活動(食事含む)へのケアが提供できると思われます。
今回のセミナーを受講されることで、外力等(外力を含めた対象者を取り巻く環境)が気になる存在となり、褥瘡予防の観点に基づいた快適で安全・安心な姿勢・活動へのケアが広まる事を期待しています。

プログラム

  1. ※Day1/10月29日(金)19:30-21:30開催
    ★『ポジショニング編』…褥瘡予防の観点に基づいた介助(体位交換、移乗含む)
    ●褥瘡発生の要因、外力等が及ぼす影響
    ●ICF(国際生活機能分類)の考え方、環境を観る目
    ●体圧分散ケア、臥位褥瘡予防用具
    ●外力予防介助、圧抜きの重要性、サポートの仕方
    ●ポジショニング(臥位)
    ●ベッド上座位(食事)のポジショニング

受講されることで得られる効果

  • ・ICFの観点に基づいた姿勢・活動における褥瘡予防の考え方が解る
    ・外力(圧迫,摩擦,ズレ)への気づきが高まり、褥瘡予防アセスメント力が向上する
    ・褥瘡予防の観点の下、食事や日常生活における姿勢,活動への支援技術が向上する

講師

  • 北出貴則

    医療法人誠佑記念病院 診療技術部 リハビリテーション室
    北出貴則

    理学療法士 / 生活環境専門理学療法士 / 福祉用具プランナー 

    現在、医療法人誠佑記念病院 診療技術部 リハビリテーション室 室長
    1989年行岡保健衛生学園医学技術学校リハビリテーション科卒業
    姿勢・活動ケア研究会代表
    摂食嚥下障害看護認定看護師教育課程日本赤十字広島看護大学特別講師
    NPO法人和歌山口腔ケア&摂食・嚥下研究会理事
    POTT(ポジショニングで食べる喜びを伝える)プロジェクト・研究会理事(全体アドバイザー)
    和歌山国際厚生学院理学療法学科非常勤講師
    第16回日本褥瘡学会学術集会の教育講演・シンポジウム・WOCN講座講師
    第23回日本摂食嚥下リハビリテーション学会学術集会のスキルアップセミナー講師
    福祉用具(車いす、褥瘡予防、食事支援用具)の共同開発実績多数

    「書籍」
    ・祖父江正代,近藤まゆみ編集,北出貴則:「がん患者の褥瘡ケア」,第2章褥瘡ケアの基本,“ポジショニング・シーティング”,日本看護協会出版会。2009
    ・迫田綾子編著、北出貴則著:図解,誤嚥を防ぐポジショニングと食事ケア,“食事のはじめからおわりまで”.株式会社三輪書店,2013.
    ・北出貴則監修:明日から役立つ、ポジショニング実践ハンドブック,アイ・ソネックス株式会社.2014
    ・北出貴則監修:明日から役立つ、おいしく食べるための「姿勢づくり,アイ・ソネックス株式会社.2015
    ・田中マキ子,北出貴則,永吉恭子著:トータルケアをめざす褥瘡予防のためのポジショニング,照林社,2018年10月

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