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頸部聴診法を習得して、嚥下リハの不安を解消!
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嚥下リハビリは、食べ物を用いる「直接訓練」と食べ物を用いない「間接訓練」に大きく分けられます。「直接訓練」については、嚥下評価や食事形態・姿勢・介助方法の工夫について、多くの書籍や研修会で学ぶことができます。しかし、「間接訓練」についてはどうでしょうか?アイスマッサージ、口腔ケア、嚥下体操などの画一的な内容を、「直接訓練」の“補助的”に学ぶ程度なのが現状ではないでしょうか。 「むせるからトロミをつけましょう」的に、パタカラ体操をしていたって効果がでることはないでしょう。「パンダの宝もの」や「寿限無寿限無」に替えてみたって同じです。当然ながら、病態に合わせた間接訓練が必要です。たとえば、咽頭クリアランスが悪いのであれば、姿勢の問題なのか、舌の筋力の問題なのか、咀嚼・食塊形成機能の影響なのか、など考えて訓練方法を選択していくわけです。反射遅延だけが問題であるなら、トロミなしで嚥下するために有効な方法・訓練、トロミをつけても誤嚥しやすい方に有効な方法などを検討・訓練していきます。そのために頸部聴診法を活用して「3つの嚥下機能」を把握しておく必要があるわけですね。 また、私は、現在の超高齢社会においては、「誤嚥リスクの軽減」より、「誤嚥性肺炎リスクの軽減」を意識した嚥下リハビリが重要になってきていると感じています。そのためには、身体機能にも目を向けた幅広い「間接訓練」が必要不可欠です。「舌が前に出ないからガーゼで舌を引きだす」、「飲み込みが弱いからシャキア訓練で頸部前面の筋を鍛える」など、目の前の口腔の問題だけをみて訓練を行っているのではうまくいかないことを、皆さん自身が感じていることでしょう。 このセミナーでは、頸部聴診による異常音から病態を読み解き、現場ですぐに使える訓練方法をお伝えしていきます。嚥下運動を支える頸部・肩甲帯の筋・関節の知識、姿勢や喀出能力を改善させるためのストレッチなど、“嚥下の土台からのアプローチ”について、触診や体験実習を豊富に取り入れながら学んでいきます。言語聴覚士や看護師をはじめ、「間接訓練を何とかしたい!」「嚥下リハに身体的なアプローチを取り入れたい!」という方はぜひご参加ください!
「楽食楽座」を目指す嚥下リハシリーズの詳細や、頸部聴診法の基礎講座、セミナーQ&A、 PayPal・Zoomの簡単な利用方法などが掲載されています。公式ウェブサイトにも申込フォームがありますので、そちらからでもお申し込み可能です。 https://www.enge-support.com
嚥下リハサポート 代表 大野木宏彰
岐阜赤十字病院を経て、小笠原内科・岐阜在宅ケアクリニックにて技師長として勤務する言語聴覚士。地域の高齢者在宅ケアの充実を目指すとともに、摂食嚥下セミナー講師として全国で活躍中。コロナ禍での嚥下リハビリの教育・啓蒙活動継続のために、2020年にセミナー事業「嚥下リハサポート」を立ち上げる。 頸部聴診法を用いた嚥下評価・指導に力を入れており、メディカ出版から「頸部聴診法トレーニング」(2011年)、「嚥下の見える評価マニュアル」(2014年)などを出版。また、誤嚥性肺炎予防のための幅広い間接訓練を提唱・実践しており、「間接訓練ガイドブック」(メディカ出版)も出版している。 言語聴覚士、日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士、介護支援専門員
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