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クラインフォーゲルバッハの運動学|脳卒中片麻痺患者の情動について考える

 

開催日 2024年8月20日 開始:20:00 | 終了:21:30 | 開場:20:00
会場 オンラインセミナーのためご自宅で受講できます。
兵庫県伊丹市南町※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 びわこリハビリテーション専門職大学 理学療法学科 教授 講師:冨田 昌夫 先生
定員 40名
主催 エポック
受講備考
関連資料

概要

2024年8月20日(第三火曜日)20:00~21:30【オンライン開催】

お問い合わせはこちらから▼
https://seminar.ep-och.com/products/seminar2143

リハビリテーションの現場で遭遇する一つの大きな課題は、

患者が運動能力的には動作が可能であるにも関わらず、その能力が実際の動作に反映されないことです。

また、積極的に自主トレーニングを行うポジティブな患者もいれば、

不安やネガティブな感情により活動量が低下し、リハビリテーションの進展が遅れる患者様もいます。

それはなぜか?

このセミナーでは脳血管疾患だけでなく、様々な患者様の情動や報酬系の働きを理解し、これらの問題点を解決するために必要なことを学びます。



●●●●なぜ患者様は不安を感じ動きたくなくなるのか?●●●●
残存した運動能力を潜在化させたり、ポジティブな患者、ネガティブな患者を生み出したりする要因の根底にあるのは、

患者自身の身体の変化に伴う「動作イメージと実際の動きの違い」です。

このギャップが生じると、患者は不安を感じ、動きたくないというネガティブな感情に苛まれてしまいます。

それによって、運動能力的には可能であっても、最適なパフォーマンスを発揮できなくなるのです。



この問題を解決するためには、単に動作を繰り返し練習することで成功体験を積ませるだけでは不十分です。

自分でやりたいと思ったことが自分でできたと認識し、

感動したり喜んだりして強化学習ができるように誘導することが極めて大切です。



●●●●なぜ姿勢制御を考える前に情動系を理解すべきなのか?●●●●
動作の学習や記憶を促す活動になぜ情動の問題を考えなければならないのでしょうか。

リハビリで「サポートするからやってみよう」と患者に伝えても「怖い」と拒否されたり、緊張を高めたりすることはありませんか?

その理由を聞いても、なぜ怖いのかがわからないという人が多いかもしれません。

それは、頭で考えるよりも先に身体が拒否反応を起こしているのです。

これが情動です。

自覚ができないのに、心拍数が上がったり冷や汗が起こったりします。

この無自覚の情動を理解しなければ、患者がなぜ「怖い」と感じているかなぜ緊張を高めてしまうのか理解することができません。

本セミナーでは情動系をなぜ理解しなければいけないのかについて、

植物機能と動物機能、表皮の感覚受容蛋白分子と脊髄、知覚循環(リズム、引き込み現象)、上丘(中脳:情動脳)と視床(皮質:認知脳)、脳神経をキーワードに系統発生学的な知見から情動について考えます。

プログラム

  1. ●●●●オンラインセミナーのプログラム●●●●
    情動行動の捉え方
    本能と情動の原点を生理学的に考える
    生きるための本能“自己組織化”こそ情動の原点
    情動が動作を組織化させる
    リズムはどのように形成されるのか
    脊椎動物の進化とヒトに残された腸管の植物機能とは?
    原始感覚と識別感覚の違いとは?
    感覚と運動の統合
    情動と感情
    脳神経から考える情動系のメカニズム

講師

  • びわこリハビリテーション専門職大学 理学療法学科 教授
    講師:冨田 昌夫 先生

    略歴
    1968年 茨城大学工学部 電子工学科卒業

    1975年 国立療養所東京病院附属リハビリテー 

    ション学院 理学療法科 卒業

    神奈川リハビリテーション病院勤務

    1981年 スイス バレンツ病院 勤務

    1986年 神奈川リハビリテーション病院 勤務

    2003年 藤田保健衛生大学 衛生学部看護学科 教授

    2004年 同 衛生学部リハビリテーション学科 教授

    2008年 同 医療科学部リハビリテーション学科 教授  

    2008年 同 大学院保健学研究科 教授

    2012年 同 医療科学部リハビリテーション科、大学院保健学研究科 客員教授(2022年3月まで)

         (2018年10月、同大学は藤田医科大学に名称変更、医療科学部は保健衛生学部に名称変更)

    2012年 佛教大学 保健医療技術学部 客員教授(2017年3月まで)

    2017年 森ノ宮大学 客員教授(現在に至る)

    2020年 株式会社ALTURA顧問就任、教育アドバイザー(2022年6月まで)

    2022年 びわこリハビリテーション専門職大学 教授

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