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クラインフォーゲルバッハの運動学に基づく片麻痺患者のリハビリ|情動・報酬系の見える化と賦活法 一括申込

 

開催日 2024年6月18日 開始:20:00 | 終了:21:30 | 開場:20:00
会場 オンラインセミナーのためご自宅で受講できます。
兵庫県伊丹市南町※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。[地図]
※地図は若干の誤差が生じる場合があります。詳細は主催者よりご連絡いたします。

講師 びわこリハビリテーション専門職大学 理学療法学科 教授 講師:冨田 昌夫 先生
定員 40名
主催 エポック
受講備考
関連資料

概要

2024年6月18日、7月16日、8月20日、9月17日、10月15日、11月19日、12月17日、2025年1月21日(第三火曜日)20:00~21:30【オンライン開催】

お問い合わせはこちらから▼
https://seminar.ep-och.com/products/seminar2140

リハビリテーションの現場で遭遇する一つの大きな課題は、

患者が運動能力的には動作が可能であるにも関わらず、その能力が実際の動作に反映されないことです。

また、積極的に自主トレーニングを行うポジティブな患者もいれば、

不安やネガティブな感情により活動量が低下し、リハビリテーションの進展が遅れる患者様もいます。

それはなぜか?

このセミナーでは脳血管疾患だけでなく、様々な患者様の情動や報酬系の働きを理解し、これらの問題点を解決するために必要なことを学びます。



●●●●なぜ患者様は不安を感じ動きたくなくなるのか?●●●●
残存した運動能力を潜在化させたり、ポジティブな患者、ネガティブな患者を生み出したりする要因の根底にあるのは、

患者自身の身体の変化に伴う「動作イメージと実際の動きの違い」です。

このギャップが生じると、患者は不安を感じ、動きたくないというネガティブな感情に苛まれてしまいます。

それによって、運動能力的には可能であっても、最適なパフォーマンスを発揮できなくなるのです。



この問題を解決するためには、単に動作を繰り返し練習することで成功体験を積ませるだけでは不十分です。

自分でやりたいと思ったことが自分でできたと認識し、

感動したり喜んだりして強化学習ができるように誘導することが極めて大切です。



●●●●クラインフォーゲルバッハの理論に基づいた情動・報酬系の考え方を身に着けよう●●●●
本セミナーでは、クラインフォーゲルバッハの運動学を用いて患者の情動や不安定な身体の使い方をどのように克服し、

自信を持って動作を行うように導くかについて、系統発生学や個体発達学、生態心理学および脳科学の観点から詳細に解説します。

患者の動作の質を向上させるために、理学療法士や作業療法士が患者の身体感覚と情動の連携、融合のさせ方を理解したうえで、それを動作の学習過程にどのように組み込むかにも焦点を当てていきます。身体の変化と動作イメージのギャップを埋めるための実践的なアプローチを学び、患者に自信とやる気を取り戻させる方法を探求しましょう。



※セミナーは全体を①~⑧の8回シリーズにして、大きく二つに分けました。

①,②でクラインフォーゲルバッハの運動学とそこに情動を取り込む過程、

③から⑧では情動報酬系の捉え方と治療への応用に関して述べます。

具体的には自己保存の反応、感情、動機づけ、発動、バランス戦略などをキーワードにして自己組織化を原点とした学習に結び付けていきたいと考えています。

必ずしもプログラム通りに進められるわけではありませんが話したい項目を挙げ大まかな方向性を示しておきます。

プログラム

  1. ●●●●オンラインセミナーのシリーズプログラム一覧●●●●


    ① クラインフォーゲルバッハの運動学

    テンセグリティ―構造
    クラインフォーゲルバッハの運動学
    身体体節(部位)の分け方
    人の姿勢の特徴 可動性と安定性
    動的な安定性 
    運動の準備状態 
    運動の仕方とその拡がり 
    運動の支援活動(CA,CWの活性化) 


    ② 運動の支援活動とバランス

    支援活動とバランス反応
    バランス戦略という発想
    バランス反応の学習
    バランス反応と情動


    ③ 片麻痺患者の情動について考える

    情動行動の捉え方
    本能と情動の原点を生理学的に考える
    生きるための本能“自己組織化”こそ情動の原点
    情動が動作を組織化させる
    リズムはどのように形成されるのか
    脊椎動物の進化とヒトに残された腸管の植物機能とは?
    原始感覚と識別感覚の違いとは?
    感覚と運動の統合
    情動と感情
    脳神経から考える情動系のメカニズム


    ④ 重力に適応する

    直接知覚について考える
    四肢の欠損でどのようにバランスを保つのか?
    なぜ除皮質ネコは基本動作ができるのか?
    網様体脊髄路と歩行誘発野について解説
    自己保存の反応とアフォーダンス
    無自覚的行動と自覚的行動の違いとは?
    片麻痺患者の特異姿勢の理解


    ⑤ 重力に適応して動く

    運動の発達
    ジェネラルムーブメントから考える自発行動について
    原始感覚と識別感覚の補足
    体幹の機能と立ち直り反応
    左右アンバランスの質量分布に対してどのようにバランスを取るのか
    切断患者から考えるバランス戦略


    ⑥ 片麻痺患者の姿勢が崩れる原因について考える

    なぜ除皮質ネコは基本動作ができるのか?
    毛様体脊髄路と歩行誘発野の解説
    リズム運動と筋緊張の調整メカニズムについて
    典型的な片麻痺症状の解説
    運動制御系の解説
    安定姿勢と不安定姿勢について
    バランス戦略について
    運動の発達


    ⑦ 脳機能から考える報酬系の賦活方法とは?

    ヒトの情動や報酬を臨床的に捉える
    自分の考えはどこから来るものなのか?
    情動系と皮質の連携と報酬系の関わり
    日常動作の学習過程(動作の学習に先立って動作を行うとはどういうことか?)
    背景的感情
    情動報酬系の重みと理解
    ニューロモジュレーターとは?
    なぜ患者はネガティブ思考になるのか?
    ダイナミックセンターコアの働きについて
    報酬系を賦活するために治療前に行うべきこととは?


    ⑧ 情動・報酬系の賦活方法の実際

    「治すことではなく学習すること」その心とは? 目的達成のために設定する具体的な目標とは?
    なりふり構わぬトレーニングは意味がない、やり方が重要
    情動と報酬の重み
    車椅子座位姿勢を変えるだけでモチベーションは変わる
    パーキングファンクションの理解とそこからの動作獲得
    安全安心に早期から立位を取るその方法とは?
    脳幹へのアプローチ
    基本動作の学習(立ち上がり・歩行について)
    サイコサイバネティクス理論とは?

講師

  • びわこリハビリテーション専門職大学 理学療法学科 教授
    講師:冨田 昌夫 先生

    略歴
    1968年 茨城大学工学部 電子工学科卒業

    1975年 国立療養所東京病院附属リハビリテー 

    ション学院 理学療法科 卒業

    神奈川リハビリテーション病院勤務

    1981年 スイス バレンツ病院 勤務

    1986年 神奈川リハビリテーション病院 勤務

    2003年 藤田保健衛生大学 衛生学部看護学科 教授

    2004年 同 衛生学部リハビリテーション学科 教授

    2008年 同 医療科学部リハビリテーション学科 教授  

    2008年 同 大学院保健学研究科 教授

    2012年 同 医療科学部リハビリテーション科、大学院保健学研究科 客員教授(2022年3月まで)

         (2018年10月、同大学は藤田医科大学に名称変更、医療科学部は保健衛生学部に名称変更)

    2012年 佛教大学 保健医療技術学部 客員教授(2017年3月まで)

    2017年 森ノ宮大学 客員教授(現在に至る)

    2020年 株式会社ALTURA顧問就任、教育アドバイザー(2022年6月まで)

    2022年 びわこリハビリテーション専門職大学 教授

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